中国製50万円EVが「日本の脅威になる」は本当か?安さの裏にある“2つの弱点”
井元康一郎
https://diamond.jp/articles/-/280878
“激安価格”実現の裏で
実は中国政府の補助金に頼りきり

 というのも、中国政府は国策として、ウーリンなどの電動化ビジネスを手掛ける企業に潤沢な助成金を供給している。宏光MINIの製造コストは、この助成金がなければ赤字であり、そもそもビジネスモデルとして破綻しているのだ。

 中国はWTO(世界貿易機関)に加盟しており、企業への助成金に関する報告義務を負っているはずだが、実際はバッテリー関連に限らず、その義務をほぼ果たしていないのが実態なのである。
(略)
このように、宏光MINIの「激安価格」は、決して企業努力のみによって実現されたわけではない。ウーリンが中国政府に“おんぶに抱っこ”で頼りきった揚げ句の産物なのである。

もう一つの弱点は「安全性」
事故に遭って無事でいられるかは疑問

 宏光MINIには高強度を実現するための溶接手法があまり使われておらず、ボディ強度は低い。自動ブレーキシステムや衝撃吸収ボディなど、各種装備もそろっていない。
(略)
宏光MINIの安さは安全性を犠牲にして成り立っているのであり、交通量の多い先進国ではスタンダードにはなり得ないだろう。