結論から言うと、「一定範囲の地域全体・年間平均」で見ればエアコン室外機の排熱の方が大きいというのが一般的な見方です。ただし場所や時間帯によって逆転します。

根拠と傾向
環境省のヒートアイランド対策資料でも、排熱は工場や自動車の稼働、空調機器の使用によって発生し、いずれもエネルギー消費に伴って熱が環境中へ放出されるとされていますが、日本国内で排熱のうち増加傾向にあるのは住宅・オフィス・商業ビルなどの空調機器由来のもの (Aeon1p) である一方、工場や自動車からの排熱は省エネ化が進んで減少傾向にある (Aeon1p) とされています。

なぜ逆転するケースがあるか
住宅街・オフィス街:エアコン室外機は台数が非常に多く(1世帯に複数台)、夏場の日中~夕方は稼働率も高いため、面積あたりの排熱量ではエアコンが優勢になりやすい。
幹線道路・渋滞地帯:走行中の車は1台あたりの排熱量(排気+冷却水経由)がエアコン室外機よりずっと大きい(エンジン出力の大部分が熱として捨てられる)ため、交通量の多い道路沿いでは自動車排熱が局所的に卓越することもある。
ただし駐車中の車は熱を出さないため、「保有台数」ではなく「同時に稼働している台数×単位熱量」で比較する必要がある点がポイントです。

つまり、住宅密集エリアや昼間のオフィス街ならエアコン優勢、交通量の多い道路周辺・渋滞時なら自動車優勢、というのが実態に近い答えです。