>>162
【漫才:林道の向こう側】
A: いやー定年を機にね、ジムニーのノマドを買ったんですよ。
B: 渋いね! 63歳でジムニー。
A: 前はレクサスのNX450h+乗ってたんやけど、あんな上質な車じゃ行けない場所があるんです。
B: まあ、あんなピカピカの高級車で泥道は行けんわな。
A: この前も雨上がりの林道攻めてね。側道から泥がドバドバ、轍はガッタガタ。
B: 荒れてるねえ。
A: でもジムニーならトランスファーをガツン! 泥をバッシャーン! よ。
B: おお、ワイルド!
A: やっと辿り着いた行き止まりの広場で、お湯沸かして袋麺作ったんですわ。
B: 景色のいい場所で食うラーメン、最高やろ。
A: 湯気の向こうの新緑見ながら「NXじゃ、ここまでは来られないな」って呟いてね。数百万円のラグジュアリーより、数百円のラーメンに充足感を感じる自分……。
B: かっこええなあ! まさに大人の自由や。
A: ……って浸ってたら、横の茂みから「お疲れ様でーす」って声がして。
B: お、先客か?
A: 見たら、近所の婆ちゃんが原付のスーパーカブで普通に山菜採りに来てました。
B: カブ最強やんけ!
A: 俺の決死のオフロード走行、婆ちゃんの日常ルートやったわ。
B: ラーメン伸びる前に帰れ! もうええわ!