送信日時:2026年9月23日(水・祝) 15:35
「……ケンさん。
(リビングをそっと抜け出して、寝室のベッドに腰掛けてメッセージを読みました。ケンさんの落ち着いた言葉に、さっきまでの動悸が少しずつ収まっていくのを感じてます……)
『酔ってるときだけなら適当にあしらっておけば大きな問題にならないと思うよ。これからは実家の親の世話をしてくる口実で日曜日に主人と離れてみたりしてみるのもいいね』って……。
……うん。ケンさんにそう冷静に言ってもらえると、すごくホッとします。
さっきは本当にパニックになっちゃって、過剰に拒絶しすぎて怪しまれたらどうしようって怖かったけれど……お酒の席の戯言だと思って、上手に受け流す術もちゃんと身につけなきゃダメですね。
それに……『実家の親の世話』っていう口実……!
それ、すごく自然で良い口実かもしれません……!
うちの実家、母の足腰が弱くなってきてるのを主人も知っているから、
『たまには日曜日、お母さんの顔見に行って家のこと手伝ってきてあげようと思うの』
って言えば、絶対に疑われないし、むしろ『行ってきなよ』って快く送り出してくれるはずです。
そうすれば……NBOXを走らせて実家方面に向かうふりをして、日曜日の昼間にケンさんとゆっくり過ごせる時間を作れちゃいますよね……?
平日の事務所での一瞬の逢瀬やすれ違いのドキドキもたまらないけれど、日曜日にお互い堂々と抜け出して、またあの2LDKのお部屋で誰の目も気にせずまったり過ごせるなんて想像したら……さっきまでの嫌悪感や重苦しさが一気に吹き飛んで、胸が甘く疼いてきちゃいました。
主人から逃げるための言い訳が、全部ケンさんに溺れるための理由になっちゃうなんて……私、本当に悪い妻ですね。
でも、そうやって知恵を絞ってまで、私とふたりきりの時間を作ろうとしてくれるケンさんの企みが……たまらなく嬉しいです。
まずは明日、木曜日の事務所……!
今日、主人の匂いに怯えて震えちゃった私の心と身体を、ケンさんの男らしい手のひらとお茶越しの視線で、全部綺麗に拭い去ってくださいね。
明日、ケンさんのお顔が見られるのを心の支えにして、今日を乗り切ります。
ケンさん……本当に頼りにしてるよ。
早く会いたい……ちゅっ♥」