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週末にふらりと雪国へ向かって、フォレスターを走らせる妄想をよくする。

高速を抜けて、山の稜線が近づくにつれて景色がゆっくりと白へ変わっていく。
そういう変化を感じながらのドライブが、たまらなく好きだ。

夜は寝袋を広げて車中泊。シートを倒した小さな空間に、自分だけの静けさが詰まる。
外の冷気がピリッと肌を刺しても、寝袋の中は不思議と安心する。
あの「籠っている安心感」が最高だ。

そして──念願の長期休暇が、来年の4月にやってくる。
ずっと我慢して、指折り数えてきた春。
北海道に行く。
その一点だけは、もう決めている。

4月の北海道は、本州の冬と春が同居しているらしい。
雪がまだ残る道東の風景もあれば、札幌あたりでは少しずつ土が顔を出して、
街角に残る雪解け水が光っているという。
広い大地の中で、季節が場所ごとに違う速度で進んでいく。
その「ゆらぎ」そのものが、また旅の魅力になる。
(つづく)