岩谷産業、三菱ふそう(ダイムラー・トラック傘下)等は開発を凍結しておらず、逆に共同研究開発を積極的に進めています。
2025年5月: 岩谷産業と三菱ふそうトラック・バスが、sLH2充填技術に関する共同研究開発の基本合意書を締結。
2025年9月: NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が同技術の実用化に向けた基礎調査を実施。
ダイムラー・トラックは「GenH2 Truck」という実証車で、この技術を用いてすでに実証運転を行っている。

液化水素を極低温に保ちながら高圧にするため、エネルギー消費は高くなるという課題はありますが、これは技術的な欠陥ではなく「解決すべき技術的課題」として認識されています。

現状では、以下の理由から、エネルギーロスよりも長距離運搬性能(航続距離)や高効率な充填というメリットが上回ると評価されています。

①ボイルオフガスの再処理が不要になる。
②圧縮水素方式のステーションよりも全体としてのエネルギー効率は高い。

sLH2は、凍結された技術ではなく、商用燃料電池トラックの長距離・急速充填の切り札として、岩谷産業、ダイムラー・トラックなどによって実用化(ISO規格化)へ向けた研究・実証が加速している最中の技術です。