(上記の続き)

トーショナルビームは、1970年代のフォルクスワーゲンが「ゴルフ」などで
採用し、日本のメーカーもならったサスペンション形式で、後輪をとりつけている
アームがねじれることで路面への追従性を上げる。

でも走りを追求するなら独立式のダブルウィッシュボーンに軍配があがるのは
当然といえば当然なのだけれど、あえて、トヨタ自動車はこの形式を採用。理由を
尋ねて驚いた。

「セダンは、商用車など法人の購入が少なくないため、価格を抑えるのが目的だった」
と、製品企画の梅村伸一郎主管は教えてくれた。エンジン排気量を抑えたのも、
同様の理由なんだそうだ。

カローラはやっぱり、日本のビジネスの屋台骨を支えているクルマなのだなぁと、私は
逆に感心。それより感心したのは、上記のように、性能にすぐれている点だ。

「1.8リッターに対して遜色ない出来になったと自負しております」。梅村主管も満足そうに
話してくれた。

もうひとつの驚きは、カローラ(セダン)の人気が若い世代のなかで上昇中という、梅村
主管の発言だ。

「たしかに今回は、若い世代にアピールしようとコーナリング性能などを向上させています。それとはべつに、若いユーザーは、“セダン”という車体形式を新鮮にとられていらっしゃる
のです」

訊けば、ハッチバックとかミニバンで育ち、いまやSUVに囲まれているような環境にあって、若い世代はセダンを自分に身近なものとしてとらえてこなかったとか。

「このクルマ、トランクというのがついていて、おもしろい! と、セダンに興味を持つ方が
増えているようで、そのマーケットへのアピールもはかりたいと思っています」

(以下略)