コストメリットの高さから欧州の低価格車(主にAセグメント・Bセグメント)での採用例が多いです。他には最近スズキが「AGS」という名でシングルクラッチ式を積極的に採用しています。変速時に特殊制御(後述)するソリオハイブリッド以外はクセが強いので、安易に選ぶと痛い目をみますよ。

シングルクラッチ式ATは、構造的にMTと同一、つまり大半の部品を共有できるわけですね。MT車が半数以上を占めるヨーロッパでATを設定しようとする場合、MT車を単純に自動化するシングルクラッチ式ATは開発・製造コストを抑えられます。

一方日本のようにMT車があまり売れない国では、MTがそもそも設定されない車種も増えてきています。するとシングルクラッチ式のコストメリットは無くなります。ただし日本でMTの設定が無くても、輸出向けにMTが設定されている車種も多いので、その場合はメリットになります。

シングルクラッチ式ATの採用がヨーロッパ車に多いのは、MT車の感覚を基準にしているからです。