EV派の人がよく例に挙げる「ガラケーがスマホに駆逐された」話にしても、政府がスマホに補助金を出すまでもなく、企業の努力でマーケットの支持を自力で獲得したから主役が入れ替わったに過ぎない。現状EVがスマホのようになっていないのはEVメーカーの努力不足である。スマホ普及のためのガラケー禁止の議論などあっただろうか?

 要するに、価格でも実用性能でも後れを取っている(と書かれると嫌ならば、マーケットにそう思われている)状態を逆転するのは極めてカンタンで、EVが誰の目にも明らかなように進化すればいいだけなのだ。それを棚に上げて、いまこの瞬間にマーケットに支持されているガソリン車やハイブリッドを禁止しようなどという言動を振りまくからおかしなことになる。

 EVが進歩した暁には、自然にガソリン車が淘汰されることになるだろう。補助金や優遇税制みたいな下駄を全部脱いで、それでマーケットで勝つようになった時は、もうそれに抵抗しても仕方がないのだ。それがマーケットである。ただ、現在はまだマーケットはそう判断していない。日本の自動車メーカーはそう読んでいるから、今マーケットが支持する商品を作っているに過ぎない。