新型車の空白、悩めるマツダ 新エンジン車浸透急務
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マツダが国内で新車の空白期間に入った。2023年3月期に投入する「ラージ」と呼ばれる大型車まで、主力車種で新車は導入されない見通しだ。マツダは部分的な改良を繰り返して現行モデルの鮮度維持を狙うが、競合車がフルモデルチェンジを行えば顧客流出のリスクは高まる。我慢の時期を乗り切るには、19年末に発売した新型エンジン搭載車の販売を軌道に乗せる必要がある。

販売台数の多い主要な新型車の投入間隔が2年強から3年あくのは、09年「アクセラ」と12年「CX-5」の間以来になる。21年3月までには初の量産電気自動車(EV)「MX-30」の受注を始めるが、地場の部品メーカーなどによると生産規模は小さく、全体の販売台数には大きく寄与しない見込みだ。

マツダは5年前後の間隔で行うフルモデルチェンジのはざまに、最新の安全性能を追加するなどの一部改良を繰り返し、車両の競争力を落とさない工夫をしている。目下の空白期についても「真新しい車はないが、一部改良や買いやすいローンなどの総合的な施策で乗り切っていく」(幹部)としている。

新たな機能やデザイン変更を伴う一部改良はセールストークの種になるが、他社に比べて圧倒的な優位性を築けるわけではない。関西のディーラー幹部は「(成約間近の)最後の一押しでは効果を持つが、一部改良車が目当てで来店する顧客はあまりいない」と話す。競合メーカーがデザインなどを刷新した新型車を投入すれば、売り負けることが多いという。