テスラの逆風になりそうなのは、EV特有の不便さだ。
日本の急速充電器は全般的にスピードが遅く、高出力タイプでも出力44kW程度。充電ロスを1割と見立てた場合、泣いても笑っても30分の充電量は最大でも20kWh程度にとどまるのだ。
出力の高い次世代充電器の配備は徐々に始まっているが、テスラのような大容量バッテリー車に対してはそれでも性能は十分ではない。
 日本の場合、電力会社の規制の影響で高出力チャージャーの運用コストが従来の急速充電器に比べて格段に高くなるのもネックで、設置のペースは従来の急速充電器より格段に遅くなる公算が高い。
現在、EV普及のネックとなっている長距離ドライブ時の利便性の低さは、モデル3やモデルYも他のEVと変わるところはないのだ。
 また、日本は世界のなかでも都市部への人口集中度が高く、一軒家の比率が低いため、自宅で充電できないというユーザーが多いのも、販売面では逆風となる。
都市部では複数所有の割合も低く、「何台かあるうちの1台はEVでいい」というカリフォルニアのような売れ方もあまり期待できない。