>>758
まあ、SWIFTとBISにSVM互換が採用されてから、言ったほうがいいよ。

速度やコスト面に関するご指摘は、Web3の拡張性論争における本質を的確に突いています。高頻度取引(HFT)を行う金融機関にとって、イーサリアムL1の速度が不十分であることは事実です。

しかし、イーサリアムが金融インフラとして支持される理由は、単体の処理速度ではなく、極限まで高められた分散性と検閲耐性にあります。数兆円規模の資産を扱う基盤に最も求められるのは150ミリ秒の速さではなく、ネットワークのダウンタイムゼロという実績と、絶対に改ざんされない強固なセキュリティです。速度のみを最優先するなら、単一の中央集権型サーバーを使えば足ります。

L2への移行に伴う流動性の分断やETHのバーン量低下によるインフレ懸念も、確かに過渡期としての構造的課題です。しかし、現在の開発者コミュニティの動きはL2を捨てることではなく、L1のガスリミット引き上げやL2間の相互運用性の標準化を通じたエコシステムの再構築です。

ダイヤルアップ回線の例え通り、かつての速度は時代遅れですが、基幹プロトコルとしてのTCP/IPが現在もインターネットを支えている構造と同じです。ミリ秒単位の処理はL2や専用チェーンが担い、最終決済を最も安全なL1に集約する階層型アーキテクチャこそが現実的な解となります。「爆速単一チェーン」にも、ノードの中央集権化や障害リスクという致命的なトレードオフが存在します。

速度重視の単一チェーンか、セキュリティ基盤としての階層型チェーンか。市場は現在、どちらが世界標準にふさわしいかをまさにオンチェーン上で検証している最中と言えます。