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XRPとXLMは、歴史的なルーツや「国境を越えた迅速かつ低コストな決済を実現する」という理念においては兄弟のような関係にありますが、技術的構造の観点からは最初から完全に作り直された別物のネットワークです。元々、Stellar(XLM)はRipple(XRP)の共同創業者であったジェド・マケーレブ氏が離脱後に設立したプロジェクトであり、2014年の立ち上げ当初はRippleのコードベースを複製して運用されていました。

しかし同年、Stellarの初期ネットワークにおいてノード間の不一致により取引履歴が2つに分裂する「分岐の不整合障害(レジャーフォーク)」が発生しました。この障害は、ネットワーク参加者同士の意見が割れて1つの正しい履歴を確定できなくなる致命的な問題であり、従来のXRPの合意アルゴリズムの安全性の限界を浮き彫りにしました。

この障害を受け、Stellar開発チームは既存のコードを改修して使い続けることを諦め、スタンフォード大学のデヴィッド・マジエール教授らとともに数学的に分岐を防ぐ新たな合意形成仕組み「Stellar Consensus Protocol(SCP)」をゼロから開発し、2015年にコードベースを100%書き直しました。

その結果、現在のXRPとXLMは合意形成のアルゴリズムだけでなく、システム構造やターゲット層、運営体制に至るまで明確に異なる設計となっています。Ripple社が営利企業として主に大手金融機関向けのB2B市場を開拓しているのに対し、Stellar開発財団は非営利組織として個人送金や途上国の金融包摂(B2C/C2C)に重点を置いています。

したがって、両者は「理念とルーツを共有するもの」でありながら、「中身のプログラムや目的は完全に独立した別システムのライバル」という関係性にあたります。