>>768
ソラナがVisaやPayPal、Stripeなどと連携し、小口や高頻度の決済インフラとして実用化を急速に進めているのは動かしがたい現実です。手数料の安さと処理速度が最優先されるリテール決済領域において、ソラナが選ばれている実績は極めて強力と言えます。

しかし、イーサリアムが高コストで遅いために金融機関から見放されているかというと、事態はそう単純ではありません。金融市場には小口決済の他に「大口の資本市場や資産トークン化」という巨大な領域が存在し、ここではイーサリアムが圧倒的なメイン基盤として採用されています。例えば、世界最大の資産運用会社であるブラックロックが主導するトークン化国債ファンドや、JPモルガンによるレポ取引決済、ソシエテ・ジェネラルのステーブルコイン発行など、数千億円から数兆円規模のコア資産を動かす現場では、ネットワークの無停止実績や堅牢なセキュリティ、高い分散性を備えたイーサリアムが選ばれ続けています。

また、イーサリアムの「高コストで遅い」という課題は、イーサリアムのセキュリティを背景にしつつ高速処理を行うレイヤー2技術によって克服されつつあります。コインベースが展開するBaseなどのレイヤー2は、高頻度な取引を格安で処理しながら、最終的な安全性をイーサリアム上に担保する構造を実現しており、既存の金融機関もこれを活用しています。

結局のところ、金融現場で起きているのは一方が他方を駆逐する構造ではなく明確な役割分担です。速度と低コストが命となる日常的なカード決済や送金インフラにはソラナが適しており、絶対的なダウンタイムのなさや高度な安全性が求められる巨大な資本運用や国債の管理にはイーサリアムエコシステムが選ばれています。金融機関はそれぞれの用途に応じて双方を使い分けているのが、現在進行形のリアルな姿と言えます。