現在、ステーブルコイン市場の約60%がイーサリアム上に展開されており、さらにRLUSDに至っては流通の約88%がイーサリアム上に存在している。これは「価値移転のために利用される流動性の源泉が、すでにイーサリアム側に集中している」という現実を示している。

本来、XRPが掲げていた役割は「国際決済におけるブリッジ通貨」であった。しかし、ブリッジ通貨として機能するには“圧倒的な流動性”と“グローバルなペア展開”が必要である。ところが、現在その流動性の中心はステーブルコイン、特にUSDC・USDTといった「価格安定型トークン」に移行している。すなわち、「通貨同士を橋渡しするために、価格変動リスクのあるXRPを挟む理由がない」状態が完成してしまった。

つまり、国際送金や資産移転において、XRPを買わないと橋渡しできなかった時代は終わったということだ。既に世界は、

・ステーブルコイン同士の直接交換

・L2・クロスチェーンブリッジ

・CCIP(Chainlink)などのメッセージング層統合

によって「ブリッジそのものを不要にする方向」へ進んでいる。

その上、XRPはまだブリッジ通貨としての明確な“必然性”を示せておらず、「XRPを買う意味がない」という構造的な問題が残っている。

結論として、流動性がイーサリアム側に集中した時点で、XRPのブリッジ通貨としての価値仮説は崩壊している。買う必要がない資産に需要は生まれない。したがって、笑い話ではなく、「役不足どころか、役割そのものが消滅している」状態と言える。