ようこそ億トレプロのスレへ
ついに帰ってきましたあの億トレプロが!
300万を11億にしたデイトレーダーの高卒が予想などTwitterと併行して載せます。
基本的に朝6時~7時の間にポジション閉じます。
1日1回は必ずポジション閉じます
※前スレ
★真★ 高卒億トレプロのスレ
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/cryptocoin/1647351019/
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専業億トレーダー高卒のスレ ★2
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専業億トレーダー高卒のスレ ★3
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1KST11億トレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/01(水) 12:39:48.96ID:/8atH+gK402承認済み名無しさん
2022/06/13(月) 11:02:58.77ID:mtLMVDFe403承認済み名無しさん
2022/06/13(月) 11:07:25.21ID:mtLMVDFe ここにきてまさかのDoge上がりそうで草こえて森
404KST24億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/13(月) 11:51:57.17ID:YKg2ff+9 $CELO Long Position
Entry Price:0.931
Target:1.083
Stop:0.884
CELOロング
Entry Price:0.931
Target:1.083
Stop:0.884
CELOロング
405KST24億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/13(月) 11:55:25.04ID:YKg2ff+9 利幅16%狙ったるぜ
406KST24億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/13(月) 11:58:42.32ID:YKg2ff+9 リップルもロングする価値ありそうだな
407KST24億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/13(月) 12:05:59.66ID:YKg2ff+9 耐えろやこら
408承認済み名無しさん
2022/06/13(月) 15:40:49.67ID:fFTHrw8B 累計+15億!
下落相場は守ろうと思ってたけど結局攻めちゃった。
https://twitter.com/maedai_trader/status/1535879007736307713?s=21&t=LguodT3KQXirk4sj2Ua9DA
マエダイさんは別格やわ
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account)
下落相場は守ろうと思ってたけど結局攻めちゃった。
https://twitter.com/maedai_trader/status/1535879007736307713?s=21&t=LguodT3KQXirk4sj2Ua9DA
マエダイさんは別格やわ
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account)
409承認済み名無しさん
2022/06/13(月) 16:35:49.33ID:XCdWBbxr >>408
宣伝乙
宣伝乙
410承認済み名無しさん
2022/06/13(月) 16:38:32.70ID:JM2KzUsI >>404
バイナンス現物1分の出来高数十万程度なんだから高卒の資産の1%も入れたら一気にぶち上げるよ
バイナンス現物1分の出来高数十万程度なんだから高卒の資産の1%も入れたら一気にぶち上げるよ
411承認済み名無しさん
2022/06/13(月) 17:09:52.66ID:mtLMVDFe412KST23億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/13(月) 17:53:22.83ID:Biqo2P/y もう終わりだなw
413承認済み名無しさん
2022/06/13(月) 17:57:28.73ID:mtLMVDFe こんなんもうブラックマンデーすぎて笑うわ
414KST23億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/13(月) 18:04:22.77ID:Biqo2P/y もう終わりだ!仮想通貨は終わりだ!
ヒャッハー!!
ヒャッハー!!
415KST23億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/13(月) 19:58:37.27ID:Biqo2P/y これクラッシュきそうやね
416承認済み名無しさん
2022/06/13(月) 20:35:08.12ID:ZjYCKkYG びっとこの動きがもっともわからんね
417KST23億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/13(月) 20:48:38.13ID:xonRzjA9 これって欧州の規制下げね
418KST23億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/13(月) 20:48:44.20ID:xonRzjA9 規制下げかね
419KST23億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/13(月) 20:50:57.33ID:xonRzjA9 下がるならビットコてめーだけ下がってろっての
巻き込むなよ
巻き込むなよ
420承認済み名無しさん
2022/06/13(月) 21:04:32.84ID:ZjYCKkYG EUの仮想通貨規制法案「MiCA」ってやつか
しかし関連法案否決されてるから通らないんじゃね。
法定通貨を国が管理してるけど仮想通貨は暴走する国へのアンチテーゼだしあったほうがいい。
しかし関連法案否決されてるから通らないんじゃね。
法定通貨を国が管理してるけど仮想通貨は暴走する国へのアンチテーゼだしあったほうがいい。
421承認済み名無しさん
2022/06/13(月) 21:06:07.62ID:dFbpMEme 金なくてノーポジだったけど、損しないで済んだって考えたら実質プラスだよね
422KST23億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/13(月) 21:12:31.51ID:xonRzjA9 こんなとこでリバったってどうせ掘るだろ
423KST23億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/13(月) 23:35:16.03ID:jamuQJ5V 21920でロング指して寝よ
424承認済み名無しさん
2022/06/13(月) 23:53:27.51ID:m8FaCEfK これgox売ってない?
425承認済み名無しさん
2022/06/14(火) 06:32:06.31ID:gO2ZoPrm うーん、社畜はノーポジかなぁ
426承認済み名無しさん
2022/06/14(火) 08:52:36.40ID:CIb8YlKN 高卒のロング刺さったな
427KST23億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/14(火) 20:53:06.41ID:b17s2QrQ ここで本当のプロの力を見せる
FLMロング
FLMロング
428KST23億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/14(火) 20:58:34.53ID:b17s2QrQ $FLM Long Position
Entry Price:0.1246
Target:
Stop:0.1207
上に多段ロケット発射すると俺は読んだ
Entry Price:0.1246
Target:
Stop:0.1207
上に多段ロケット発射すると俺は読んだ
429KST23億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/14(火) 21:00:53.55ID:b17s2QrQ 明日のこの時間までポジ持つわ
430KST23億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/14(火) 21:09:32.90ID:b17s2QrQ431承認済み名無しさん
2022/06/14(火) 22:33:31.86ID:gO2ZoPrm FOMC待たないかんじ?
432承認済み名無しさん
2022/06/15(水) 09:14:55.07ID:1gT39GQr ありませんでしたね
433承認済み名無しさん
2022/06/15(水) 10:22:11.41ID:AXMAJYW/ 最近負けが込んで焦ってるのか博打銘柄に手を出しては負けてる印象
434承認済み名無しさん
2022/06/15(水) 10:53:50.96ID:OKXqVhHa いつも通りのヘタクソですね
435承認済み名無しさん
2022/06/15(水) 12:48:03.51ID:1gT39GQr どう考えてもpump仕掛けられてゴミになったのに手を出して損切りとかアホすぎるやろ
天井S狙って焼かれるほうが潔いわ
天井S狙って焼かれるほうが潔いわ
437承認済み名無しさん
2022/06/15(水) 17:13:11.50ID:TySMMkky 高卒さんか誰か教えて
取引高が一日20BTCもないようなコインが
価格も低調で下り目なのに
たまに一分間の間に急激な買いがなぜか入ってて
価格の110%くらいまでの上髭ついてることがあります
これはこれからクジラが仕掛けるために仕入れたと考えるのが順当?それとも運営とかボットが死にコインにならないように定期的にわざとこういうことやってたりするの?
取引高が一日20BTCもないようなコインが
価格も低調で下り目なのに
たまに一分間の間に急激な買いがなぜか入ってて
価格の110%くらいまでの上髭ついてることがあります
これはこれからクジラが仕掛けるために仕入れたと考えるのが順当?それとも運営とかボットが死にコインにならないように定期的にわざとこういうことやってたりするの?
438KST7億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/15(水) 19:39:14.29ID:yAetm8mv 仮想通貨引退します
439承認済み名無しさん
2022/06/15(水) 19:56:43.23ID:yMPVm1w/ あんまりいれてないけど資金がここ2日で4分の3になった
きっついなぁ
きっついなぁ
440承認済み名無しさん
2022/06/15(水) 20:00:14.13ID:8q/vvEU4441承認済み名無しさん
2022/06/15(水) 21:23:15.89ID:1gT39GQr442承認済み名無しさん
2022/06/15(水) 22:31:02.78ID:TySMMkky >>441
ありがとう
大口のショートカバーから突っ込みショートが焼かれるってどういうことですか?
こういうことですか↓
一般大衆がこのまま下がり続けるだろうと
ショート入れてるところに
大口が一気に買い上げてショーター勢を焼き払う
ありがとう
大口のショートカバーから突っ込みショートが焼かれるってどういうことですか?
こういうことですか↓
一般大衆がこのまま下がり続けるだろうと
ショート入れてるところに
大口が一気に買い上げてショーター勢を焼き払う
443承認済み名無しさん
2022/06/15(水) 23:15:27.87ID:yMPVm1w/ AM3時か 長いな
444承認済み名無しさん
2022/06/15(水) 23:35:04.61ID:zZHga3Wq >>442
ビットコ調子悪いしアルトも下がるとショート入れた人たちがずっと上からショートしてた大口の利確上げに巻き込まれて焼かれる感じ
だからアルトでレバかけるのは個人的におすすめしないビットコインが底だと思ったところで現物買いで最悪しばらく寝かせるくらいがちょうどいい
ビットコ調子悪いしアルトも下がるとショート入れた人たちがずっと上からショートしてた大口の利確上げに巻き込まれて焼かれる感じ
だからアルトでレバかけるのは個人的におすすめしないビットコインが底だと思ったところで現物買いで最悪しばらく寝かせるくらいがちょうどいい
446承認済み名無しさん
2022/06/16(木) 20:52:32.79ID:WDDCXgI3 どこみてもぱっとしないなぁ
447承認済み名無しさん
2022/06/17(金) 14:09:38.52ID:IXosArBM 2.3万が7千円になって泣きながら逃亡😨🤮
448承認済み名無しさん
2022/06/17(金) 20:34:56.37ID:xlJhpqLx もうまる2日も引退してる。だいぶへこんだ模様。
449承認済み名無しさん
2022/06/17(金) 21:43:44.30ID:plTz+64P また種銭作ったら億トレーダー復活やで
450KST7億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/17(金) 22:06:55.68ID:f9gByI16 持ってる現物全て清算してあちこちロングしまくってたらあっけなく金消えたわwww
真面目に今買っておいていいかもって銘柄はTRXのみ
TRXだけは裏切らないと思うよ
真面目に今買っておいていいかもって銘柄はTRXのみ
TRXだけは裏切らないと思うよ
451KST7億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/17(金) 22:08:53.30ID:f9gByI16 TRXは将来40$行くと思ってるわ
452承認済み名無しさん
2022/06/17(金) 23:03:30.33ID:Mm0y+wLg Belもう一回くるぞー
買っとけ
買っとけ
453承認済み名無しさん
2022/06/17(金) 23:15:54.15ID:xlJhpqLx USDD不安定だけどTRXは大丈夫なん?大丈夫だとしてもLUNAの後だから買い控える人多いのではと。
455承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 09:03:19.13ID:9n0RzpkE おいおい
MOVRとかいうクソ通貨もしばらくしたら暴騰しそうだな
MOVRとかいうクソ通貨もしばらくしたら暴騰しそうだな
456KST7億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/18(土) 13:16:56.78ID:jSRaEdIb TRXは40$行く
俺の予想
俺の予想
457承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:49:08.32ID:N5J6qA30 1
458承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:49:14.46ID:N5J6qA30 2
459承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:49:20.93ID:N5J6qA30 3
460承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:49:26.75ID:N5J6qA30 4
461承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:49:32.44ID:N5J6qA30 5
462承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:50:11.22ID:0/JaPvsf テスト
463承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:50:30.77ID:0/JaPvsf 再テスト
464承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:51:09.50ID:0/JaPvsf 規制確認
465承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:51:23.59ID:0/JaPvsf 書き込めてる
466承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:51:43.28ID:0/JaPvsf いけるか
467承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:52:00.10ID:0/JaPvsf ここまでか
468承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:52:15.58ID:N5J6qA30 6
469承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:52:22.82ID:N5J6qA30 7
470承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:52:39.53ID:N5J6qA30 8
471承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:52:51.09ID:N5J6qA30 9
472承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:53:08.51ID:N5J6qA30 10
473承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:54:46.83ID:0/JaPvsf されば今、かかる実なき学問はまず次にし、もっぱら勤むべきは人間普通日用に近き実学なり。譬たとえば、いろは四十七文字を習い、手紙の文言もんごん、帳合いの仕方、算盤そろばんの稽古、天秤てんびんの取扱い等を心得、なおまた進んで学ぶべき箇条ははなはだ多し。地理学とは日本国中はもちろん世界万国の風土ふうど道案内なり。究理学とは天地万物の性質を見て、その働きを知る学問なり。歴史とは年代記のくわしきものにて万国古今の有様を詮索する書物なり。経済学とは一身一家の世帯より天下の世帯を説きたるものなり。修身学とは身の行ないを修め、人に交わり、この世を渡るべき天然の道理を述べたるものなり。
これらの学問をするに、いずれも西洋の翻訳書を取り調べ、たいていのことは日本の仮名にて用を便じ、あるいは年少にして文才ある者へは横文字をも読ませ、一科一学も実事を押え、その事につきその物に従い、近く物事の道理を求めて今日の用を達すべきなり。右は人間普通の実学にて、人たる者は貴賤上下の区別なく、みなことごとくたしなむべき心得なれば、この心得ありて後に、士農工商おのおのその分を尽くし、銘々の家業を営み、身も独立し、家も独立し、天下国家も独立すべきなり。
これらの学問をするに、いずれも西洋の翻訳書を取り調べ、たいていのことは日本の仮名にて用を便じ、あるいは年少にして文才ある者へは横文字をも読ませ、一科一学も実事を押え、その事につきその物に従い、近く物事の道理を求めて今日の用を達すべきなり。右は人間普通の実学にて、人たる者は貴賤上下の区別なく、みなことごとくたしなむべき心得なれば、この心得ありて後に、士農工商おのおのその分を尽くし、銘々の家業を営み、身も独立し、家も独立し、天下国家も独立すべきなり。
474承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:55:01.68ID:0/JaPvsf されば今、かかる実なき学問はまず次にし、もっぱら勤むべきは人間普通日用に近き実学なり。譬たとえば、いろは四十七文字を習い、手紙の文言もんごん、帳合いの仕方、算盤そろばんの稽古、天秤てんびんの取扱い等を心得、なおまた進んで学ぶべき箇条ははなはだ多し。地理学とは日本国中はもちろん世界万国の風土ふうど道案内なり。究理学とは天地万物の性質を見て、その働きを知る学問なり。歴史とは年代記のくわしきものにて万国古今の有様を詮索する書物なり。経済学とは一身一家の世帯より天下の世帯を説きたるものなり。修身学とは身の行ないを修め、人に交わり、この世を渡るべき天然の道理を述べたるものなり。
これらの学問をするに、いずれも西洋の翻訳書を取り調べ、たいていのことは日本の仮名にて用を便じ、あるいは年少にして文才ある者へは横文字をも読ませ、一科一学も実事を押え、その事につきその物に従い、近く物事の道理を求めて今日の用を達すべきなり。右は人間普通の実学にて、人たる者は貴賤上下の区別なく、みなことごとくたしなむべき心得なれば、この心得ありて後に、士農工商おのおのその分を尽くし、銘々の家業を営み、身も独立し、家も独立
これらの学問をするに、いずれも西洋の翻訳書を取り調べ、たいていのことは日本の仮名にて用を便じ、あるいは年少にして文才ある者へは横文字をも読ませ、一科一学も実事を押え、その事につきその物に従い、近く物事の道理を求めて今日の用を達すべきなり。右は人間普通の実学にて、人たる者は貴賤上下の区別なく、みなことごとくたしなむべき心得なれば、この心得ありて後に、士農工商おのおのその分を尽くし、銘々の家業を営み、身も独立し、家も独立
475承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:55:56.97ID:0/JaPvsf 青年は、振りかえって、
「はい、どうも」
おとなしい会釈えしゃくをかえした。
けれどなお、腰を上げようとはしなかった。
そして、幾千万年も、こうして流れているのかと思われる黄河の水を、飽あかずに眺めていた。
(――どうしてこの河の水は、こんなに黄色いのか?)
汀みぎわの水を、仔細に見ると、それは水その物が黄色いのではなく、砥石といしを粉にくだいたような黄色い沙すなの微粒びりゅうが、水に混まじっていちめんにおどっているため、濁にごって見えるのであった。
「ああ……、この土も」
青年は、大地の土を、一つかみ掌てに掬すくった。そして眼を――はるか西北の空へじっと放った。
支那の大地を作ったのも、黄河の水を黄色くしたのも、みなこの沙の微粒である。そしてこの沙は中央亜細亜アジアの沙漠から吹いてきた物である。まだ人類の生活も始まらなかった何万年も前の大昔から――不断に吹き送られて、積り積った大地である。この広い黄土こうどと黄河の流れであった。
「わたしのご先祖も、この河を下くだって……」
彼は、自分の体に今、脈うっている血液がどこからきたか、その遠い根元までを想像していた。
「はい、どうも」
おとなしい会釈えしゃくをかえした。
けれどなお、腰を上げようとはしなかった。
そして、幾千万年も、こうして流れているのかと思われる黄河の水を、飽あかずに眺めていた。
(――どうしてこの河の水は、こんなに黄色いのか?)
汀みぎわの水を、仔細に見ると、それは水その物が黄色いのではなく、砥石といしを粉にくだいたような黄色い沙すなの微粒びりゅうが、水に混まじっていちめんにおどっているため、濁にごって見えるのであった。
「ああ……、この土も」
青年は、大地の土を、一つかみ掌てに掬すくった。そして眼を――はるか西北の空へじっと放った。
支那の大地を作ったのも、黄河の水を黄色くしたのも、みなこの沙の微粒である。そしてこの沙は中央亜細亜アジアの沙漠から吹いてきた物である。まだ人類の生活も始まらなかった何万年も前の大昔から――不断に吹き送られて、積り積った大地である。この広い黄土こうどと黄河の流れであった。
「わたしのご先祖も、この河を下くだって……」
彼は、自分の体に今、脈うっている血液がどこからきたか、その遠い根元までを想像していた。
476承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:56:13.21ID:0/JaPvsf 青年は、振りかえって、
「はい、どうも」
おとなしい会釈えしゃくをかえした。
けれどなお、腰を上げようとはしなかった。
そして、幾千万年も、こうして流れているのかと思われる黄河の水を、飽あかずに眺めていた。
(――どうしてこの河の水は、こんなに黄色いのか?)
汀みぎわの水を、仔細に見ると、それは水その物が黄色いのではなく、砥石といしを粉にくだいたような黄色い沙すなの微粒びりゅうが、水に混まじっていちめんにおどっているため、濁にごって見えるのであった。
「ああ……、この土も」
青年は、大地の土を、一つかみ掌てに掬すくった。そして眼を――はるか西北の空へじっと放った。
支那の大地を作ったのも、黄河の水を黄色くしたのも、みなこの沙の微粒である。そしてこの沙は中央亜細亜アジアの沙漠から吹いてきた物である。まだ人類の生活も始まらなかった何万年も前の大昔から――不断に吹き送られて、積り積った大地である。この広い黄土こうどと黄河の流れであった。
「わたしのご先祖も、この河を下くだって……」
彼は、自分の体に今、脈うっている血液がどこからきたか
「はい、どうも」
おとなしい会釈えしゃくをかえした。
けれどなお、腰を上げようとはしなかった。
そして、幾千万年も、こうして流れているのかと思われる黄河の水を、飽あかずに眺めていた。
(――どうしてこの河の水は、こんなに黄色いのか?)
汀みぎわの水を、仔細に見ると、それは水その物が黄色いのではなく、砥石といしを粉にくだいたような黄色い沙すなの微粒びりゅうが、水に混まじっていちめんにおどっているため、濁にごって見えるのであった。
「ああ……、この土も」
青年は、大地の土を、一つかみ掌てに掬すくった。そして眼を――はるか西北の空へじっと放った。
支那の大地を作ったのも、黄河の水を黄色くしたのも、みなこの沙の微粒である。そしてこの沙は中央亜細亜アジアの沙漠から吹いてきた物である。まだ人類の生活も始まらなかった何万年も前の大昔から――不断に吹き送られて、積り積った大地である。この広い黄土こうどと黄河の流れであった。
「わたしのご先祖も、この河を下くだって……」
彼は、自分の体に今、脈うっている血液がどこからきたか
477承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:56:44.07ID:0/JaPvsf 劉備は、おどろいて、何者かと振りかえった。
咎とがめた者は、
「どこから来たっ」と、彼の襟がみをもう用捨ようしゃなくつかんでいた。
「……?」
見ると、役人であろう、胸に県の吏章りしょうをつけている。近頃は物騒ぶっそうな世の中なので、地方の小役人までが、平常でもみな武装していた。二人のうち一名は鉄弓てっきゅうを持ち、一名は半月槍はんげつそうをかかえていた。
「※(「さんずい+(冢-冖)」、第3水準1-86-80)県たくけんの者です」
劉備青年が答えると、
「※(「さんずい+(冢-冖)」、第3水準1-86-80)県はどこか」と、たたみかけていう。
「はい、※(「さんずい+(冢-冖)」、第3水準1-86-80)県の楼桑村ろうそうそん(現在・京広線の北京―保定間)の生れで、今でも母と共に、楼桑村に住んでおります」
「商売は」
「蓆むしろを織おったり簾すだれをつくって、売っておりますが」
「なんだ、行商人ぎょうしょうにんか」
「そんなものです」
「だが……」
と、役人は急にむさい物からのくように襟がみを放して、劉備の腰の剣をのぞきこんだ。
「この剣には、黄金の佩環はいかんに、琅※(「王+干」、第3水準1-87-83)ろうかんの緒珠おだまがさがっているのではないか、蓆売むしろうりには過ぎた刀だ。どこで盗んだ?」
「これだけは、父の遺物かたみで持っているのです。盗んだ物などではありません」
咎とがめた者は、
「どこから来たっ」と、彼の襟がみをもう用捨ようしゃなくつかんでいた。
「……?」
見ると、役人であろう、胸に県の吏章りしょうをつけている。近頃は物騒ぶっそうな世の中なので、地方の小役人までが、平常でもみな武装していた。二人のうち一名は鉄弓てっきゅうを持ち、一名は半月槍はんげつそうをかかえていた。
「※(「さんずい+(冢-冖)」、第3水準1-86-80)県たくけんの者です」
劉備青年が答えると、
「※(「さんずい+(冢-冖)」、第3水準1-86-80)県はどこか」と、たたみかけていう。
「はい、※(「さんずい+(冢-冖)」、第3水準1-86-80)県の楼桑村ろうそうそん(現在・京広線の北京―保定間)の生れで、今でも母と共に、楼桑村に住んでおります」
「商売は」
「蓆むしろを織おったり簾すだれをつくって、売っておりますが」
「なんだ、行商人ぎょうしょうにんか」
「そんなものです」
「だが……」
と、役人は急にむさい物からのくように襟がみを放して、劉備の腰の剣をのぞきこんだ。
「この剣には、黄金の佩環はいかんに、琅※(「王+干」、第3水準1-87-83)ろうかんの緒珠おだまがさがっているのではないか、蓆売むしろうりには過ぎた刀だ。どこで盗んだ?」
「これだけは、父の遺物かたみで持っているのです。盗んだ物などではありません」
478承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:57:13.82ID:0/JaPvsf 彼は、懐中ふところの革嚢かわぶくろを取出し、銀や砂金を取りまぜて、相手の両掌りょうてへ、惜しげもなくそれを皆あけた。
「ほ……」
洛陽の商人は、掌ての上の目量めかたを計りながら、
「あるねえ。しかし、銀ぎんがあらかたじゃないか。これでは、よい茶はいくらも上げられないが」
「何ほどでも」
「そんなに欲しいのかい」
「母が眼を細めて、よろこぶ顔が見たいので――」
「お前さん、商売は?」
「蓆むしろや簾すだれを作っています」
「じゃあ、失礼だが、これだけの銀かねをためるにはたいへんだろ」
「二年かかりました。自分の食べたい物も、着たい物も、節約して」
「そう聞くと、断われないな。けれどとても、これだけの銀と替えたんじゃ引合わない。なにかほかにないかね」
「これも添えます」
劉備りゅうびは、剣の緒おにさげている琅※(「王+干」、第3水準1-87-83)ろうかんの珠を解いて出した。洛陽の商人は琅※(「王+干」、第3水準1-87-83)などは珍しくない顔つきをして見ていたが、
「よろしい。おまえさんの孝心に免じて、茶と交易してやろう」
と、やがて船室の中から、錫すずの小さい壺つぼを一つ持ってきて、劉備に与えた。
黄河は暗くなりかけていた。西南方に、妖猫ようびょうの眼みたいな大きな星がまたたいていた。その星の光をよく見ていると虹色の暈かさがぼっとさしていた。
「ほ……」
洛陽の商人は、掌ての上の目量めかたを計りながら、
「あるねえ。しかし、銀ぎんがあらかたじゃないか。これでは、よい茶はいくらも上げられないが」
「何ほどでも」
「そんなに欲しいのかい」
「母が眼を細めて、よろこぶ顔が見たいので――」
「お前さん、商売は?」
「蓆むしろや簾すだれを作っています」
「じゃあ、失礼だが、これだけの銀かねをためるにはたいへんだろ」
「二年かかりました。自分の食べたい物も、着たい物も、節約して」
「そう聞くと、断われないな。けれどとても、これだけの銀と替えたんじゃ引合わない。なにかほかにないかね」
「これも添えます」
劉備りゅうびは、剣の緒おにさげている琅※(「王+干」、第3水準1-87-83)ろうかんの珠を解いて出した。洛陽の商人は琅※(「王+干」、第3水準1-87-83)などは珍しくない顔つきをして見ていたが、
「よろしい。おまえさんの孝心に免じて、茶と交易してやろう」
と、やがて船室の中から、錫すずの小さい壺つぼを一つ持ってきて、劉備に与えた。
黄河は暗くなりかけていた。西南方に、妖猫ようびょうの眼みたいな大きな星がまたたいていた。その星の光をよく見ていると虹色の暈かさがぼっとさしていた。
479承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:58:06.64ID:0/JaPvsf カピューレット家けの下人げにんサンプソンとグレゴリーとが劍けんと楯たてとを持もって出でる。
サン やい、グレゴリー、誓言せいごんぢゃ、こちとらは石炭コールなんぞは擔かつぐまいぞよ、假かりにも。(不面目な賤しい仕事しごとなんぞはすまいぞよ)。
グレ さうとも/\、そんな事ことをすりゃ、奴隷コーリヤーも同然どうぜんぢゃわい。
サン いやさ、俺おらが癇コーラーに障さはるが最後さいご、すぐにも引ひッこ拔ぬいてくれようといふンぢゃ。
グレ さうよなァ、頸根くびねッ子こは、成なろうなら、頸輪コラー(首枷くびかせ)から引ひッこ拔ぬいてゐるがよいてや。(罪人にはならぬがよいてや)。
サン 俺おれが腹はらを立たったとなりゃ、忽たちまち(敵手あひてをば)眞二まっぷたつにしてくれる。
(以下、口合パンニングは邦語はうごに直譯ちょくやくしては通つうぜざれば、意いを取とりて義譯ぎやくす。後段こうだんにも斯かかる例れいしば/\あるべし。)
グレ ところが、其その立たつまでが手間てまが取とれうて。
サン 何なんの、すぐ立たつわい、モンタギュー家けの飼犬かひいぬを見みたゞけでも。
グレ はて、立たつと言いへば不動ゐすわりぢゃがや。不動ゐすわりは立往生たちわうじゃうぢゃ。出向でむかうて往ゆかけんけりゃ鬪爭けんくわにァならぬわい。
サン はて、飼犬いぬを見みたゞけでも向むかうてゆくわい。モンタギューの奴等やつらと見みりゃ、男をとこでも女をんなでも關かまうたことァない。
グレ へッ、關かまはいで放任ほうっておくのでがな、それが汝おぬしの弱蟲よわむしの證據しょうこぢゃ。
サン したり。そこで、とかく弱蟲よわむしの女子をなごばかりが玩弄かまはれまするとけつかる。いや、俺おれは、野郎やらうをば抛はふり出だし、女郎めらうをば制裁かまはう。
グレ 鬪戰たゝきあひは、主人衆だんなしゅや吾等おれたち男共をとこどものすることぢゃ。
サン いざ鬪爭けんくわとなりゃ、そんな斟酌しんしゃくは要いらんこっちゃ。男共をとこどもを叩たゝきみじいたら、女共をんなどもをもやっつけてくれう。
グレ やっつける?
サン それ、彼奴等きゃつらの「額はち」を打破ぶちわってくれうわい。意味いみは如何樣どのやうにも取とらっせいよ。
グレ それは先方あひての感かんじ次第しだいぢゃ。
サン はて、身みに沁々しみ/″\と感かんじようわい、俺おれも隨分ずゐぶんと評判ひゃうばんの女をんなたらしぢゃに依よって。
サン やい、グレゴリー、誓言せいごんぢゃ、こちとらは石炭コールなんぞは擔かつぐまいぞよ、假かりにも。(不面目な賤しい仕事しごとなんぞはすまいぞよ)。
グレ さうとも/\、そんな事ことをすりゃ、奴隷コーリヤーも同然どうぜんぢゃわい。
サン いやさ、俺おらが癇コーラーに障さはるが最後さいご、すぐにも引ひッこ拔ぬいてくれようといふンぢゃ。
グレ さうよなァ、頸根くびねッ子こは、成なろうなら、頸輪コラー(首枷くびかせ)から引ひッこ拔ぬいてゐるがよいてや。(罪人にはならぬがよいてや)。
サン 俺おれが腹はらを立たったとなりゃ、忽たちまち(敵手あひてをば)眞二まっぷたつにしてくれる。
(以下、口合パンニングは邦語はうごに直譯ちょくやくしては通つうぜざれば、意いを取とりて義譯ぎやくす。後段こうだんにも斯かかる例れいしば/\あるべし。)
グレ ところが、其その立たつまでが手間てまが取とれうて。
サン 何なんの、すぐ立たつわい、モンタギュー家けの飼犬かひいぬを見みたゞけでも。
グレ はて、立たつと言いへば不動ゐすわりぢゃがや。不動ゐすわりは立往生たちわうじゃうぢゃ。出向でむかうて往ゆかけんけりゃ鬪爭けんくわにァならぬわい。
サン はて、飼犬いぬを見みたゞけでも向むかうてゆくわい。モンタギューの奴等やつらと見みりゃ、男をとこでも女をんなでも關かまうたことァない。
グレ へッ、關かまはいで放任ほうっておくのでがな、それが汝おぬしの弱蟲よわむしの證據しょうこぢゃ。
サン したり。そこで、とかく弱蟲よわむしの女子をなごばかりが玩弄かまはれまするとけつかる。いや、俺おれは、野郎やらうをば抛はふり出だし、女郎めらうをば制裁かまはう。
グレ 鬪戰たゝきあひは、主人衆だんなしゅや吾等おれたち男共をとこどものすることぢゃ。
サン いざ鬪爭けんくわとなりゃ、そんな斟酌しんしゃくは要いらんこっちゃ。男共をとこどもを叩たゝきみじいたら、女共をんなどもをもやっつけてくれう。
グレ やっつける?
サン それ、彼奴等きゃつらの「額はち」を打破ぶちわってくれうわい。意味いみは如何樣どのやうにも取とらっせいよ。
グレ それは先方あひての感かんじ次第しだいぢゃ。
サン はて、身みに沁々しみ/″\と感かんじようわい、俺おれも隨分ずゐぶんと評判ひゃうばんの女をんなたらしぢゃに依よって。
480承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 13:58:33.04ID:0/JaPvsf モン長 げに、幾朝いくあさも/\、未まだ乾ひぬ露つゆに涙なみだを置添おきそへ、雲くもには吐息といきの雲くもを加くはへて、彷徨うろついてゐるのを見掛みかけたとか。されども遠とほい東方ひんがしの、曙姫あけぼのひめの寢所ねどころから、あの活々いき/\した太陽たいやうが小昏をぐらい帳とばりを開あけかくれば、重おもい心こゝろの倅せがれめは其その明あかるさから迯戻にげもどり、窓まどを閉とぢ、日ひを嫌きらうて、我われから夜よるをば製つくりをる。良よい分別ふんべつをして此この病やまひの根ねを絶たたねば、一定ぢゃう、忌いまはしい不祥ふしゃうの基もとゐ。
ベン※(濁点付き片仮名ヲ、1-7-85) で叔父上をぢうへには其その根ねを御ごぞんじでござりますか?
モン長 いや、知しりもせねば、知しらせもせぬわい。
ベン※(濁点付き片仮名ヲ、1-7-85) 質問きゝたゞして御覽ごらうじたことがござりますか?
モン長 予わしはもとより、親したしい誰たれ彼かれにも探さぐらせたれども、倅せがれめは、只たゞもう其その胸むねの内うちに、何事なにごとをも祕ひし隱かくして、いっかな餘人よじんには知しらせぬゆゑ、探さぐることも發見みいだすことも出來できぬ有樣ありさま――それが身みの爲ためにならぬのは知しれてあれど――可憐いたいけな蕾つぼみの其そのうるはしい花瓣はなびらが、風かぜにも開ひらかず、日光ひにもまだ照映てりはえぬうちに、意地惡いぢわるの螟蛉あをむしめにあさましう食はまれてしまふやうに。彼あれが愁歎なげきの源もとさへ知しれゝば、直すぐにも療治れいぢしたう思おもふのぢゃが。
此時このときロミオ物思ものおもひ顏がほにて一方ぱうへ出でる。
ベン※(濁点付き片仮名ヲ、1-7-85) あれ、あそこへロミオどのが。お避はづしなされませ。私わたくしが聞質きゝたゞして見みませう。どうしても拒こばまッしゃらうかも知しれぬが。
モン長 それが首尾しゅびよう自白うちあけさせる役やくに立たてばよいが。……奧おく、さ、參まゐらう。
モンタギュー夫婦ふうふ入はひる。ロミオ近ちかづく。
ベン※(濁点付き片仮名ヲ、1-7-85) や、お早はやうござる。
ロミオ そんなに早はやうござるか?
ベン※(濁点付き片仮名ヲ、1-7-85) 今いま九時じを打うったばかり。
ロミオ あゝ/\、味氣無あぢきない時間じかんは長ながい。……今いま急いそいで去いんだは予わしの父ちゝでござったか?
ベン※(濁点付き片仮名ヲ、1-7-85) いかにも。どういふ味氣あぢきない事ことがあって、時ときを長ながいとは被言おっしゃる?
ロミオ 得えれば時ときが短みじかうなるが、其物そのものが得えられぬゆゑ。
ベン※(濁点付き片仮名ヲ、1-7-85) 戀こひぢゃな?
(此このあたりも、一問もん、一答たふこと/″\く口合式パンニングしきの警句けいくにして、到底たうてい、原語通げんごどほりには譯やくしがたきゆゑ、義譯ぎやくとす。)
ロミオ 人ひとの爲ために……
ベン※(濁点付き片仮名ヲ、1-7-85) で叔父上をぢうへには其その根ねを御ごぞんじでござりますか?
モン長 いや、知しりもせねば、知しらせもせぬわい。
ベン※(濁点付き片仮名ヲ、1-7-85) 質問きゝたゞして御覽ごらうじたことがござりますか?
モン長 予わしはもとより、親したしい誰たれ彼かれにも探さぐらせたれども、倅せがれめは、只たゞもう其その胸むねの内うちに、何事なにごとをも祕ひし隱かくして、いっかな餘人よじんには知しらせぬゆゑ、探さぐることも發見みいだすことも出來できぬ有樣ありさま――それが身みの爲ためにならぬのは知しれてあれど――可憐いたいけな蕾つぼみの其そのうるはしい花瓣はなびらが、風かぜにも開ひらかず、日光ひにもまだ照映てりはえぬうちに、意地惡いぢわるの螟蛉あをむしめにあさましう食はまれてしまふやうに。彼あれが愁歎なげきの源もとさへ知しれゝば、直すぐにも療治れいぢしたう思おもふのぢゃが。
此時このときロミオ物思ものおもひ顏がほにて一方ぱうへ出でる。
ベン※(濁点付き片仮名ヲ、1-7-85) あれ、あそこへロミオどのが。お避はづしなされませ。私わたくしが聞質きゝたゞして見みませう。どうしても拒こばまッしゃらうかも知しれぬが。
モン長 それが首尾しゅびよう自白うちあけさせる役やくに立たてばよいが。……奧おく、さ、參まゐらう。
モンタギュー夫婦ふうふ入はひる。ロミオ近ちかづく。
ベン※(濁点付き片仮名ヲ、1-7-85) や、お早はやうござる。
ロミオ そんなに早はやうござるか?
ベン※(濁点付き片仮名ヲ、1-7-85) 今いま九時じを打うったばかり。
ロミオ あゝ/\、味氣無あぢきない時間じかんは長ながい。……今いま急いそいで去いんだは予わしの父ちゝでござったか?
ベン※(濁点付き片仮名ヲ、1-7-85) いかにも。どういふ味氣あぢきない事ことがあって、時ときを長ながいとは被言おっしゃる?
ロミオ 得えれば時ときが短みじかうなるが、其物そのものが得えられぬゆゑ。
ベン※(濁点付き片仮名ヲ、1-7-85) 戀こひぢゃな?
(此このあたりも、一問もん、一答たふこと/″\く口合式パンニングしきの警句けいくにして、到底たうてい、原語通げんごどほりには譯やくしがたきゆゑ、義譯ぎやくとす。)
ロミオ 人ひとの爲ために……
481承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 14:01:21.14ID:tfeMNZJ6 牧場のうしろはゆるい丘になつて、その黒い平らな頂上は、北の大熊星の下に、ぼんやりふだんよりも低く連つて見えました。
ジヨバンニは、もう露の降りかかつた小さな林のこみちをどんどんのぼつて行きました。まつくらな草や、いろいろな形に見えるやぶのしげみの間を、その小さなみちが、一すじ白く星あかりに照らしだされてあつたのです。草の中には、ぴかぴか青びかりを出す小さな蟲もゐて、ある葉は青くすかし出され、ジヨバンニは、さつきみんなの持つて行つた烏瓜のあかりのやうだとも思ひました。
そのまつ黒な、松や楢の林を越えると、俄かにがらんと空がひらけて、天の川がしらじらと南から北へ亙つてゐるのが見え、また頂の、天氣輪の柱も見わけられたのでした。つりがねさうか野ぎくかの花が、そこらいちめんに、夢の中からでも薫りだしたといふやうに咲き、鳥が一疋、丘の上を鳴き續けながら通つて行きました。
ジヨバンニは、頂の天氣輪の柱の下に來て、どかどかするからだを、つめたい草に投げました。
町の灯は、暗の中をまるで海の底のお宮のけしきのやうにともり、子供らの歌ふ聲や口笛、きれぎれの叫び聲もかすかに聞えて來るのでした。風が遠くで鳴り、丘の草もしづかにそよぎ、ジヨバンニの汗でぬれたシヤツもつめたく冷やされました。
ジヨバンニは、もう露の降りかかつた小さな林のこみちをどんどんのぼつて行きました。まつくらな草や、いろいろな形に見えるやぶのしげみの間を、その小さなみちが、一すじ白く星あかりに照らしだされてあつたのです。草の中には、ぴかぴか青びかりを出す小さな蟲もゐて、ある葉は青くすかし出され、ジヨバンニは、さつきみんなの持つて行つた烏瓜のあかりのやうだとも思ひました。
そのまつ黒な、松や楢の林を越えると、俄かにがらんと空がひらけて、天の川がしらじらと南から北へ亙つてゐるのが見え、また頂の、天氣輪の柱も見わけられたのでした。つりがねさうか野ぎくかの花が、そこらいちめんに、夢の中からでも薫りだしたといふやうに咲き、鳥が一疋、丘の上を鳴き續けながら通つて行きました。
ジヨバンニは、頂の天氣輪の柱の下に來て、どかどかするからだを、つめたい草に投げました。
町の灯は、暗の中をまるで海の底のお宮のけしきのやうにともり、子供らの歌ふ聲や口笛、きれぎれの叫び聲もかすかに聞えて來るのでした。風が遠くで鳴り、丘の草もしづかにそよぎ、ジヨバンニの汗でぬれたシヤツもつめたく冷やされました。
482承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 14:01:34.01ID:tfeMNZJ6 牧場のうしろはゆるい丘になつて、その黒い平らな頂上は、北の大熊星の下に、ぼんやりふだんよりも低く連つて見えました。
ジヨバンニは、もう露の降りかかつた小さな林のこみちをどんどんのぼつて行きました。まつくらな草や、いろいろな形に見えるやぶのしげみの間を、その小さなみちが、一すじ白く星あかりに照らしだされてあつたのです。草の中には、ぴかぴか青びかりを出す小さな蟲もゐて、ある葉は青くすかし出され、ジヨバンニは、さつきみんなの持つて行つた烏瓜のあかりのやうだとも思ひました。
そのまつ黒な、松や楢の林を越えると、俄かにがらんと空がひらけて、天の川がしらじらと南から北へ亙つてゐるのが見え、また頂の、天氣輪の柱も見わけられたのでした。つりがねさうか野ぎくかの花が、そこらいちめんに、夢の中からでも薫りだしたといふやうに咲き、鳥が一疋、丘の上を鳴き續けながら通つて行きました。
ジヨバンニは、頂の天氣輪の柱の下に來て、どかどかするからだを、つめたい草に投げました。
町の灯は、暗の中をまるで海の底のお宮のけしきのやうにともり、子供らの歌ふ聲や口笛、きれぎれの叫び聲もかすかに聞えて來るのでした。風が遠くで鳴り、丘の草もしづかにそよぎ、ジヨバンニの汗でぬれたシヤツ
ジヨバンニは、もう露の降りかかつた小さな林のこみちをどんどんのぼつて行きました。まつくらな草や、いろいろな形に見えるやぶのしげみの間を、その小さなみちが、一すじ白く星あかりに照らしだされてあつたのです。草の中には、ぴかぴか青びかりを出す小さな蟲もゐて、ある葉は青くすかし出され、ジヨバンニは、さつきみんなの持つて行つた烏瓜のあかりのやうだとも思ひました。
そのまつ黒な、松や楢の林を越えると、俄かにがらんと空がひらけて、天の川がしらじらと南から北へ亙つてゐるのが見え、また頂の、天氣輪の柱も見わけられたのでした。つりがねさうか野ぎくかの花が、そこらいちめんに、夢の中からでも薫りだしたといふやうに咲き、鳥が一疋、丘の上を鳴き續けながら通つて行きました。
ジヨバンニは、頂の天氣輪の柱の下に來て、どかどかするからだを、つめたい草に投げました。
町の灯は、暗の中をまるで海の底のお宮のけしきのやうにともり、子供らの歌ふ聲や口笛、きれぎれの叫び聲もかすかに聞えて來るのでした。風が遠くで鳴り、丘の草もしづかにそよぎ、ジヨバンニの汗でぬれたシヤツ
483承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 14:02:01.51ID:tfeMNZJ6 「さうですか。ではいただいて行きます。」
「ええ、どうも濟みませんでした。」
「いいえ。」ジヨバンニはまだ熱い乳の瓶を兩方のてのひらで包むやうにもつて牧場の柵を出ました。
そしてしばらく木のある町を通つて、大通りへ出てまたしばらく行きますとみちは十文字になつて、右手の方に、さつきカムパネルラたちのあかりを流しに行つた川通りのはづれに大きな橋のやぐらが夜のそらにぼんやり立つてゐました。
ところがその十文字になつた町かどや店の前に女たちが七八人位づつあつまつて橋の方を見ながら何かひそひそ話してゐるのです。それから橋の上にもいろいろなあかりがいつぱいなのでした。
ジヨバンニはなぜかさあつと胸が冷たくなつたやうに思ひました。そしていきなり近くの人たちへ、
「何かあつたんですか。」と叫ぶやうにききました。
「こどもが水へ落ちたんですよ。」一人が云ひますと、その人たちは一齊にジヨバンニの方を見ました。
ジヨバンニはまるで夢中で橋の方へ走りました。
橋の上は人でいつぱいで河が見えませんでした。
白い服を着た巡査も出てゐました。
ジヨバンニは橋の袂から飛ぶやうに下の廣い河原へおりました。
その河原の水際に沿つてたくさんのあかりがせはしくのぼつたり下つたりしてゐました。向う岸の暗いどてにも灯が七つ八つうごいてゐました。そのまん中を、もう烏瓜のあかりもない川が、わづかに音を立てて灰いろに、しづかに流れてゐたのでした。
河原のいちばん下流の方へ、洲のやうになつて出たところに人の集りがくつきり、まつ黒に立つてゐました。
ジヨバンニはどんどんそつちへ走りました。するとジヨバンニはいきなりさつきカムパネルラといつしよだつたマルソに會ひました。マルソがジヨバンニに走り寄つて云ひました。
「ジヨバンニ、カムパネルラが川へはいつたよ。」
「どうして、いつ。」
「ザネリがね。舟の上から烏瓜のあかりを水の流れる方へ押してやらうとしたんだ。そのとき舟がゆれたもんだから水へ落つこちた。
「ええ、どうも濟みませんでした。」
「いいえ。」ジヨバンニはまだ熱い乳の瓶を兩方のてのひらで包むやうにもつて牧場の柵を出ました。
そしてしばらく木のある町を通つて、大通りへ出てまたしばらく行きますとみちは十文字になつて、右手の方に、さつきカムパネルラたちのあかりを流しに行つた川通りのはづれに大きな橋のやぐらが夜のそらにぼんやり立つてゐました。
ところがその十文字になつた町かどや店の前に女たちが七八人位づつあつまつて橋の方を見ながら何かひそひそ話してゐるのです。それから橋の上にもいろいろなあかりがいつぱいなのでした。
ジヨバンニはなぜかさあつと胸が冷たくなつたやうに思ひました。そしていきなり近くの人たちへ、
「何かあつたんですか。」と叫ぶやうにききました。
「こどもが水へ落ちたんですよ。」一人が云ひますと、その人たちは一齊にジヨバンニの方を見ました。
ジヨバンニはまるで夢中で橋の方へ走りました。
橋の上は人でいつぱいで河が見えませんでした。
白い服を着た巡査も出てゐました。
ジヨバンニは橋の袂から飛ぶやうに下の廣い河原へおりました。
その河原の水際に沿つてたくさんのあかりがせはしくのぼつたり下つたりしてゐました。向う岸の暗いどてにも灯が七つ八つうごいてゐました。そのまん中を、もう烏瓜のあかりもない川が、わづかに音を立てて灰いろに、しづかに流れてゐたのでした。
河原のいちばん下流の方へ、洲のやうになつて出たところに人の集りがくつきり、まつ黒に立つてゐました。
ジヨバンニはどんどんそつちへ走りました。するとジヨバンニはいきなりさつきカムパネルラといつしよだつたマルソに會ひました。マルソがジヨバンニに走り寄つて云ひました。
「ジヨバンニ、カムパネルラが川へはいつたよ。」
「どうして、いつ。」
「ザネリがね。舟の上から烏瓜のあかりを水の流れる方へ押してやらうとしたんだ。そのとき舟がゆれたもんだから水へ落つこちた。
484承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 14:02:27.10ID:tfeMNZJ6 「おつかさんは、ぼくをゆるして下さるだらうか。」
いきなり、カムパネルラが、思ひ切つたといふやうに、少しどもりながら、急きこんで云ひました。
ジヨバンニは、
(ああ、そうだ、ぼくのおつかさんは、あの遠い、一つのちりのやうに見える橙いろの三角標のあたりにいらつしやつて、いまぼくのことを考へてゐるんだつた。)と思ひながらぼんやりして、だまつてゐました。
「ぼくはおつかさんが、ほんたうに幸ひになるなら、どんなことでもする。けれどもいつたいどんなことが、おつかさんのいちばんの幸ひなんだらう。」
カムパネルラは、なんだか泣きだしたいのを、一生けん命こらへてゐるやうでした。
「きみのおつかさんは、なんにもひどいことないぢやないの。」ジヨバンニはびつくりして叫びました。
「ぼくわからない。けれども、誰だつて、ほんたうにいいことをしたら、いちばん幸ひなんだね。だから、おつかさんは、ぼくをゆるして下さると思ふ。」
カムパネルラは、なにかほんたうに決心してゐるやうに見えました。
俄かに、車のなかが、ぱつと白く明るくなりました。見ると、もうじつに、金剛石や草の露やあらゆる立派さをあつめたやうな、きらびやかな銀河の河床の上を、水は聲もなくかたちもなく流れ、その流れのまん中に、ぼうつと青白く後光の射した一つの島が見えるのでした。その島の平らないただきに、立派な眼もさめるやうな、白い十字架がたつて、それはもう、凍つた北極の雲で鑄たといつたらいいか、すきつとした金いろの圓光をいただいて、しづかに永久に立つてゐるのでした。
「ハルレヤ、ハルレヤ。」前からもうしろからも聲が起りました。ふりかへつて見ると、車室の中の旅人たちは、みなまつすぐにきもののひだを垂れ、黒いバイブルを胸にあてたり、水晶の數珠をかけたり、どの人もつつましく指を組み合せて、そつちに祈つてゐるのでした。
思はず二人もまつすぐに立ちあがりました。
いきなり、カムパネルラが、思ひ切つたといふやうに、少しどもりながら、急きこんで云ひました。
ジヨバンニは、
(ああ、そうだ、ぼくのおつかさんは、あの遠い、一つのちりのやうに見える橙いろの三角標のあたりにいらつしやつて、いまぼくのことを考へてゐるんだつた。)と思ひながらぼんやりして、だまつてゐました。
「ぼくはおつかさんが、ほんたうに幸ひになるなら、どんなことでもする。けれどもいつたいどんなことが、おつかさんのいちばんの幸ひなんだらう。」
カムパネルラは、なんだか泣きだしたいのを、一生けん命こらへてゐるやうでした。
「きみのおつかさんは、なんにもひどいことないぢやないの。」ジヨバンニはびつくりして叫びました。
「ぼくわからない。けれども、誰だつて、ほんたうにいいことをしたら、いちばん幸ひなんだね。だから、おつかさんは、ぼくをゆるして下さると思ふ。」
カムパネルラは、なにかほんたうに決心してゐるやうに見えました。
俄かに、車のなかが、ぱつと白く明るくなりました。見ると、もうじつに、金剛石や草の露やあらゆる立派さをあつめたやうな、きらびやかな銀河の河床の上を、水は聲もなくかたちもなく流れ、その流れのまん中に、ぼうつと青白く後光の射した一つの島が見えるのでした。その島の平らないただきに、立派な眼もさめるやうな、白い十字架がたつて、それはもう、凍つた北極の雲で鑄たといつたらいいか、すきつとした金いろの圓光をいただいて、しづかに永久に立つてゐるのでした。
「ハルレヤ、ハルレヤ。」前からもうしろからも聲が起りました。ふりかへつて見ると、車室の中の旅人たちは、みなまつすぐにきもののひだを垂れ、黒いバイブルを胸にあてたり、水晶の數珠をかけたり、どの人もつつましく指を組み合せて、そつちに祈つてゐるのでした。
思はず二人もまつすぐに立ちあがりました。
485承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 14:03:30.30ID:tfeMNZJ6 明智探偵と小林少年は、松波博士のあんないで、古代研究所の大きなたてものにはいり、エジプトの部屋を、すみからすみまで、しらべましたが、秘密の出入り口などは、すこしもないことがわかりました。窓の鉄ごうしも、とりはずしたあとなど、まったくないのです。
明智探偵は、一時間もかかってしらべ終わると、小林少年をそばへよんで、なにかひそひそとささやいていましたが、向こうに立っていた松波博士のところへいって、こんなことをいいました。
「松波さん、わたしは、巻き物ののろいなんて信じることができません。ひとつ、こんばん、実験をやってみたいと思いますが、どうでしょうか。」
「実験といいますと?」
「ここにいる小林君が、エジプトの部屋で、夜あかしをして、ためしてみたいというのです。小林君まで消えてしまってはたいへんですが、けっして、そんなことはおこらないとおもいます。ひとつ実験をさせてみようではありませんか。」
それを聞くと、松波博士は、
「それは、きけんではありませんか。わたしは、小林君の身の上をうけあうことはできませんよ。」
「いや、わたしが責任をもちます。この小林君は、これまでにいろいろな事件で、いのちがけの冒険をやっていますから、だいじょうぶです。知恵もすばやくはたらきますし、力も強いのです。それに、わたしには、ちょっと、考えていることもありますから、けっして、あぶなくないようにします。」
そうして、しばらく押し問答をしたあとで、いよいよ、小林君がたったひとりで、そのばん、エジプトの部屋で夜あかしをすることにきまりました。
午後九時、小林少年はただひとりで研究所へやってきて、松波博士といっしょに、エジプトの部屋にはいりました。小使の赤井さんも、そこへついてきていました。
「赤井さん、外からドアに、かぎをかけてください。そうすれば、だれもはいってこられませんからね。かぎは赤井さんが、持っているきりなんでしょう。もし、あいかぎがあるのだったら、それも赤井さんが、持っていてください。」
小林少年は、みんなが部屋を出ていくまえに、そういって、ねんをおしました。
やがて、ふたりのおとなが出ていってしまい、ドアには、外からピチンとかぎがかけられました。
小林君はこうして、エジプトの部屋に、とじこめられてしまったわけです。
部屋のすみに、大きなデスクがあって、そのまえに、かわをはった回転いすがすえてあります。小林君はそのいすにかけて、ぐるっと、部屋の中を見まわしました。
明智探偵は、一時間もかかってしらべ終わると、小林少年をそばへよんで、なにかひそひそとささやいていましたが、向こうに立っていた松波博士のところへいって、こんなことをいいました。
「松波さん、わたしは、巻き物ののろいなんて信じることができません。ひとつ、こんばん、実験をやってみたいと思いますが、どうでしょうか。」
「実験といいますと?」
「ここにいる小林君が、エジプトの部屋で、夜あかしをして、ためしてみたいというのです。小林君まで消えてしまってはたいへんですが、けっして、そんなことはおこらないとおもいます。ひとつ実験をさせてみようではありませんか。」
それを聞くと、松波博士は、
「それは、きけんではありませんか。わたしは、小林君の身の上をうけあうことはできませんよ。」
「いや、わたしが責任をもちます。この小林君は、これまでにいろいろな事件で、いのちがけの冒険をやっていますから、だいじょうぶです。知恵もすばやくはたらきますし、力も強いのです。それに、わたしには、ちょっと、考えていることもありますから、けっして、あぶなくないようにします。」
そうして、しばらく押し問答をしたあとで、いよいよ、小林君がたったひとりで、そのばん、エジプトの部屋で夜あかしをすることにきまりました。
午後九時、小林少年はただひとりで研究所へやってきて、松波博士といっしょに、エジプトの部屋にはいりました。小使の赤井さんも、そこへついてきていました。
「赤井さん、外からドアに、かぎをかけてください。そうすれば、だれもはいってこられませんからね。かぎは赤井さんが、持っているきりなんでしょう。もし、あいかぎがあるのだったら、それも赤井さんが、持っていてください。」
小林少年は、みんなが部屋を出ていくまえに、そういって、ねんをおしました。
やがて、ふたりのおとなが出ていってしまい、ドアには、外からピチンとかぎがかけられました。
小林君はこうして、エジプトの部屋に、とじこめられてしまったわけです。
部屋のすみに、大きなデスクがあって、そのまえに、かわをはった回転いすがすえてあります。小林君はそのいすにかけて、ぐるっと、部屋の中を見まわしました。
486承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 14:03:42.55ID:tfeMNZJ6 明智探偵と小林少年は、松波博士のあんないで、古代研究所の大きなたてものにはいり、エジプトの部屋を、すみからすみまで、しらべましたが、秘密の出入り口などは、すこしもないことがわかりました。窓の鉄ごうしも、とりはずしたあとなど、まったくないのです。
明智探偵は、一時間もかかってしらべ終わると、小林少年をそばへよんで、なにかひそひそとささやいていましたが、向こうに立っていた松波博士のところへいって、こんなことをいいました。
「松波さん、わたしは、巻き物ののろいなんて信じることができません。ひとつ、こんばん、実験をやってみたいと思いますが、どうでしょうか。」
「実験といいますと?」
「ここにいる小林君が、エジプトの部屋で、夜あかしをして、ためしてみたいというのです。小林君まで消えてしまってはたいへんですが、けっして、そんなことはおこらないとおもいます。ひとつ実験をさせてみようではありませんか。」
それを聞くと、松波博士は、
「それは、きけんではありませんか。わたしは、小林君の身の上をうけあうことはできませんよ。」
「いや、わたしが責任をもちます。この小林君は、これまでにいろいろな事件で、いのちがけの冒険をやっていますから、だいじょうぶです。知恵もすばやくはたらきますし、力も強いのです。それに、わたしには、ちょっと、考えていることもありますから、けっして、あぶなくないようにします。」
そうして、しばらく押し問答をしたあとで、いよいよ、小林君がたったひとりで、そのばん、エジプトの部屋で夜あかしをすることにきまりました。
午後九時、小林少年はただひとりで研究所へやってきて、松波博士といっしょに、エジプトの部屋にはいりました。小使の赤井さんも、そこへついてきていました。
「赤井さん、外からドアに、かぎをかけてください。そうすれば、だれもはいってこられませんからね。かぎは赤井さんが、持っているきりなんでしょう。もし、あいかぎがあるのだったら、それも赤井さんが、持っていてください。」
小林少年は、みんなが部屋を出ていくまえに、そういって、ねんをおしました。
やがて、ふたりのおとなが出ていってしまい、ドアには、外からピチンとかぎがかけられました。
小林君はこうして、エジプトの部屋に、とじこめられてしまったわけです。
部屋のすみに、大きなデスクがあって、そのまえに、かわをはった回転いすがすえてあります。小林君はそのいすにかけて、ぐるっと
明智探偵は、一時間もかかってしらべ終わると、小林少年をそばへよんで、なにかひそひそとささやいていましたが、向こうに立っていた松波博士のところへいって、こんなことをいいました。
「松波さん、わたしは、巻き物ののろいなんて信じることができません。ひとつ、こんばん、実験をやってみたいと思いますが、どうでしょうか。」
「実験といいますと?」
「ここにいる小林君が、エジプトの部屋で、夜あかしをして、ためしてみたいというのです。小林君まで消えてしまってはたいへんですが、けっして、そんなことはおこらないとおもいます。ひとつ実験をさせてみようではありませんか。」
それを聞くと、松波博士は、
「それは、きけんではありませんか。わたしは、小林君の身の上をうけあうことはできませんよ。」
「いや、わたしが責任をもちます。この小林君は、これまでにいろいろな事件で、いのちがけの冒険をやっていますから、だいじょうぶです。知恵もすばやくはたらきますし、力も強いのです。それに、わたしには、ちょっと、考えていることもありますから、けっして、あぶなくないようにします。」
そうして、しばらく押し問答をしたあとで、いよいよ、小林君がたったひとりで、そのばん、エジプトの部屋で夜あかしをすることにきまりました。
午後九時、小林少年はただひとりで研究所へやってきて、松波博士といっしょに、エジプトの部屋にはいりました。小使の赤井さんも、そこへついてきていました。
「赤井さん、外からドアに、かぎをかけてください。そうすれば、だれもはいってこられませんからね。かぎは赤井さんが、持っているきりなんでしょう。もし、あいかぎがあるのだったら、それも赤井さんが、持っていてください。」
小林少年は、みんなが部屋を出ていくまえに、そういって、ねんをおしました。
やがて、ふたりのおとなが出ていってしまい、ドアには、外からピチンとかぎがかけられました。
小林君はこうして、エジプトの部屋に、とじこめられてしまったわけです。
部屋のすみに、大きなデスクがあって、そのまえに、かわをはった回転いすがすえてあります。小林君はそのいすにかけて、ぐるっと
487承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 14:05:18.30ID:yrbHpbBo それとも一つの要塞ようさいであったろうか。眩惑げんわくの羽ばたきによって作られたものかと思われた。その角面堡かくめんほうのうちには一種の塵芥ごみの山があり、その堆積のうちには一種のオリンポスの殿堂があった。その絶望に満ちた混乱のうちに見らるるものは、屋根の椽木たるき、色紙のはられた屋根部屋の断片、砲弾を待ち受けて物の破片のうちに立てられてるガラスのついた窓の扉とびら、引きぬかれた煙筒えんとつ、戸棚とだな、テーブル、腰掛け、上を下への乱雑な堆積、それから乞食こじきさえも拒むような無数のがらくた、そのうちには狂猛と虚無とが同時にこもっていた。民衆のぼろ屑くず、木材と鉄と青銅と石とのぼろ屑であって、サン・タントアーヌ郭外が巨大な箒の一掃きでそれらを戸口に押しやり、その悲惨をもって防寨となしたかのようだった。首切り盤のような鉄塊、引きち切られた鎖、絞首台の柱のような角材、物の破片の中に横倒しに置かれてる車輪、それらのものはこの無政府の
488承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 14:06:11.48ID:yrbHpbBo おのれの岩を投げ込み、ヨブはそこにおのれの壜びんの破片を投げ込んでいた。要するにまったく恐ろしいものだった。浮浪の徒の堡塁ほるいだった。くつがえされた多くの荷馬車はその斜面を錯雑さしていた。大きな大八車が一つ、車軸を上にして横ざまに積まれて、紛糾した正面に一つの傷痕きずあとをつけてるかのようだった。乗り合い馬車が一つ、砦とりでの頂にむりやりに引き上げられ、あたかも荒々しい砦の築造者らが恐怖に悪戯を添えんと欲したかのように、その轅ながえをいたずらにある空中の馬に差し出してるかと思われた。その巨大な堆積、暴動の積層は、あらゆる革命がオッサ山とペリオン山とを積み重ねたものかと(訳者注 ジュピテルに反抗した巨人らが天に攻め上らんために重ねたテッサリーの二つの山)見る者の心に思わせた。八九年(一七―)の上に積み重ねた九三年(一七―)、八月十日(一七九二年)の上に積み重ねた共和熱月九日(一七九四年七月二十七日)、一月二十一日(一七九三年)の上に積み重ねた共和霧月十八日(一七九九年十一月九日)、共和草月(一七九五年五月)の上に積み重ねた共和檣月(一七九五年十月)、一八三〇年の上に
489承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 14:06:45.34ID:yrbHpbBo 昔、ある北の国の山奥に一つの村がありました。その村に伊作いさく、多助たすけ、太郎右衛門たろうえもんという三人の百姓がありました。三人の百姓は少しばかりの田を耕しながら、その合間に炭を焼いて三里ばかり離れた城下に売りに行くのを仕事にしておりました。
三人の百姓の生れた村というのは、それはそれは淋さびしい小さな村で、秋になると、山が一面に紅葉もみじになるので、城下の人たちが紅葉を見に来るほか、何の取柄とりえもないような村でありました。しかし百姓たちの村に入るところに大きな河が流れて、その河には、秋になると、岩名いわなや山魚やまべが沢山に泳いでいました。村の人たちは、みんな楽しそうに、元気で働いていました。
伊作、多助、太郎右衛門の三人は、ある秋の末に、いつものように背中に炭俵を三俵ずつ背負って城下へ出かけて行きました。三人が村を出た時は、まだ河の流れに朝霧がかかって、河原かわらの石の上には霜が真白まっしろに下おりていました。
「今日も、はあお天気になるべいてや。」
と伊作が橋を渡りながら、一人言ひとりごとのようにいうと、ほかの二人も高い声で、
「そんだ、お天気になるてや。」
と調子を合わせて、橋を渡って行きました。三人はいつものように、炭を売ってしまった後あとで、町の居酒屋で一杯ひっかける楽しみのほか、何の考えもなく足を早めて道を歩いて行きました。
伊作は丈せいの高い一番丈夫な男だけに、峠を登る時は、二人から一町ちょうほども先きを歩いていました。
三人の百姓の生れた村というのは、それはそれは淋さびしい小さな村で、秋になると、山が一面に紅葉もみじになるので、城下の人たちが紅葉を見に来るほか、何の取柄とりえもないような村でありました。しかし百姓たちの村に入るところに大きな河が流れて、その河には、秋になると、岩名いわなや山魚やまべが沢山に泳いでいました。村の人たちは、みんな楽しそうに、元気で働いていました。
伊作、多助、太郎右衛門の三人は、ある秋の末に、いつものように背中に炭俵を三俵ずつ背負って城下へ出かけて行きました。三人が村を出た時は、まだ河の流れに朝霧がかかって、河原かわらの石の上には霜が真白まっしろに下おりていました。
「今日も、はあお天気になるべいてや。」
と伊作が橋を渡りながら、一人言ひとりごとのようにいうと、ほかの二人も高い声で、
「そんだ、お天気になるてや。」
と調子を合わせて、橋を渡って行きました。三人はいつものように、炭を売ってしまった後あとで、町の居酒屋で一杯ひっかける楽しみのほか、何の考えもなく足を早めて道を歩いて行きました。
伊作は丈せいの高い一番丈夫な男だけに、峠を登る時は、二人から一町ちょうほども先きを歩いていました。
490承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 14:06:57.85ID:yrbHpbBo 昔、ある北の国の山奥に一つの村がありました。その村に伊作いさく、多助たすけ、太郎右衛門たろうえもんという三人の百姓がありました。三人の百姓は少しばかりの田を耕しながら、その合間に炭を焼いて三里ばかり離れた城下に売りに行くのを仕事にしておりました。
三人の百姓の生れた村というのは、それはそれは淋さびしい小さな村で、秋になると、山が一面に紅葉もみじになるので、城下の人たちが紅葉を見に来るほか、何の取柄とりえもないような村でありました。しかし百姓たちの村に入るところに大きな河が流れて、その河には、秋になると、岩名いわなや山魚やまべが沢山に泳いでいました。村の人たちは、みんな楽しそうに、元気で働いていました。
伊作、多助、太郎右衛門の三人は、ある秋の末に、いつものように背中に炭俵を三俵ずつ背負って城下へ出かけて行きました。三人が村を出た時は、まだ河の流れに朝霧がかかって、河原かわらの石の上には霜が真白まっしろに下おりていました。
「今日も、はあお天気になるべいてや。」
と伊作が橋を渡りながら、一人言ひとりごとのようにいうと、ほかの二人も高い声で、
「そんだ、お天気になるてや。」
と調子を合わせて、橋を渡って行きました。三人はいつものように、炭を売ってしまった後あとで、町の居酒屋で一杯ひっかける楽しみのほか、何の考えもなく足を早めて道を歩いて行きました。
伊作は丈せいの高い一番丈夫な男だけに、峠を登る時は、二人から一町ちょうほども先きを歩いて
三人の百姓の生れた村というのは、それはそれは淋さびしい小さな村で、秋になると、山が一面に紅葉もみじになるので、城下の人たちが紅葉を見に来るほか、何の取柄とりえもないような村でありました。しかし百姓たちの村に入るところに大きな河が流れて、その河には、秋になると、岩名いわなや山魚やまべが沢山に泳いでいました。村の人たちは、みんな楽しそうに、元気で働いていました。
伊作、多助、太郎右衛門の三人は、ある秋の末に、いつものように背中に炭俵を三俵ずつ背負って城下へ出かけて行きました。三人が村を出た時は、まだ河の流れに朝霧がかかって、河原かわらの石の上には霜が真白まっしろに下おりていました。
「今日も、はあお天気になるべいてや。」
と伊作が橋を渡りながら、一人言ひとりごとのようにいうと、ほかの二人も高い声で、
「そんだ、お天気になるてや。」
と調子を合わせて、橋を渡って行きました。三人はいつものように、炭を売ってしまった後あとで、町の居酒屋で一杯ひっかける楽しみのほか、何の考えもなく足を早めて道を歩いて行きました。
伊作は丈せいの高い一番丈夫な男だけに、峠を登る時は、二人から一町ちょうほども先きを歩いて
491KST7億デイトレーダーのプロ ◆SpJFlRrMwI
2022/06/18(土) 14:10:30.75ID:jSRaEdIb なにしてんだ
492承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 14:11:10.84ID:rEojuDI7 下手すぎワロタ
493承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 14:15:37.52ID:N5J6qA30 すまんなコピペとID変更のテストしてた
494承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 14:17:54.97ID:N5J6qA30 どれくらいの長文から書き込めないかとか連投判断とかルータ再起動とかのテスト
495承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 14:21:28.69ID:yrbHpbBo ハム。「レヤチーズ、――」
レヤ。「はい。」
ハム。「君は、いい父を持って仕合せだね。」
王妃。「ハムレット、なんという事を、おっしゃるのです。私には、あなたが、ふてくされているようにしか思われません。そんな厭味いやみな、気障きざな態度は、およしなさい。不満があるなら男らしく、はっきりおっしゃって下さい。私は、そんな言いかたは、きらいです。」
ハム。「はっきり言いましょうか。」
王。「わかっています。わしは此の機会に、君と二人きりでゆっくり話してみたい。王妃も、そんなに怒るものではありません。若い者には、若い者の正当な言いぶんがある筈はずです。わしにも、反省しなければならぬ事が、まだまだ、あるように思われます。ハムレット、泣かずともよい。」
王妃。「なに、そら涙ですよ。この子は、小さい時から、つくり泣きが上手だったのです。あまり、いたわらずに、うんとお叱しかりになって下さい。」
王。「ガーツルード、言葉をつつしみなさい。ハムレットは、あなたひとりの子ではありません。ハムレットは、デンマーク国の王子です。」
レヤ。「はい。」
ハム。「君は、いい父を持って仕合せだね。」
王妃。「ハムレット、なんという事を、おっしゃるのです。私には、あなたが、ふてくされているようにしか思われません。そんな厭味いやみな、気障きざな態度は、およしなさい。不満があるなら男らしく、はっきりおっしゃって下さい。私は、そんな言いかたは、きらいです。」
ハム。「はっきり言いましょうか。」
王。「わかっています。わしは此の機会に、君と二人きりでゆっくり話してみたい。王妃も、そんなに怒るものではありません。若い者には、若い者の正当な言いぶんがある筈はずです。わしにも、反省しなければならぬ事が、まだまだ、あるように思われます。ハムレット、泣かずともよい。」
王妃。「なに、そら涙ですよ。この子は、小さい時から、つくり泣きが上手だったのです。あまり、いたわらずに、うんとお叱しかりになって下さい。」
王。「ガーツルード、言葉をつつしみなさい。ハムレットは、あなたひとりの子ではありません。ハムレットは、デンマーク国の王子です。」
496承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 14:21:35.12ID:yrbHpbBo ハム。「レヤチーズ、――」
レヤ。「はい。」
ハム。「君は、いい父を持って仕合せだね。」
王妃。「ハムレット、なんという事を、おっしゃるのです。私には、あなたが、ふてくされているようにしか思われません。そんな厭味いやみな、気障きざな態度は、およしなさい。不満があるなら男らしく、はっきりおっしゃって下さい。私は、そんな言いかたは、きらいです。」
ハム。「はっきり言いましょうか。」
王。「わかっています。わしは此の機会に、君と二人きりでゆっくり話してみたい。王妃も、そんなに怒るものではありません。若い者には、若い者の正当な言いぶんがある筈はずです。わしにも、反省しなければならぬ事が、まだまだ、あるように思われます。ハムレット、泣かずともよい。」
王妃。「なに、そら涙ですよ。この子は、小さい時から、つくり泣きが上手だったのです。あまり、いたわらずに、うんとお叱しかりになって下さい。」
王。「ガーツルード、言葉をつつしみなさい。ハムレットは、あなたひとりの子ではありません。ハムレットは、デンマーク国の王子です。」
レヤ。「はい。」
ハム。「君は、いい父を持って仕合せだね。」
王妃。「ハムレット、なんという事を、おっしゃるのです。私には、あなたが、ふてくされているようにしか思われません。そんな厭味いやみな、気障きざな態度は、およしなさい。不満があるなら男らしく、はっきりおっしゃって下さい。私は、そんな言いかたは、きらいです。」
ハム。「はっきり言いましょうか。」
王。「わかっています。わしは此の機会に、君と二人きりでゆっくり話してみたい。王妃も、そんなに怒るものではありません。若い者には、若い者の正当な言いぶんがある筈はずです。わしにも、反省しなければならぬ事が、まだまだ、あるように思われます。ハムレット、泣かずともよい。」
王妃。「なに、そら涙ですよ。この子は、小さい時から、つくり泣きが上手だったのです。あまり、いたわらずに、うんとお叱しかりになって下さい。」
王。「ガーツルード、言葉をつつしみなさい。ハムレットは、あなたひとりの子ではありません。ハムレットは、デンマーク国の王子です。」
497承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 14:21:43.04ID:yrbHpbBo ハム。「レヤチーズ、――」
レヤ。「はい。」
ハム。「君は、いい父を持って仕合せだね。」
王妃。「ハムレット、なんという事を、おっしゃるのです。私には、あなたが、ふてくされているようにしか思われません。そんな厭味いやみな、気障きざな態度は、およしなさい。不満があるなら男らしく、はっきりおっしゃって下さい。私は、そんな言いかたは、きらいです。」
ハム。「はっきり言いましょうか。」
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王妃。「なに、そら涙ですよ。この子は、小さい時から、つくり泣きが上手だったのです。あまり、いたわらずに、うんとお叱しかりになって下さい。」
王。「ガーツルード、言葉をつつしみなさい。ハムレットは、あなたひとりの子ではありません。ハムレットは、デンマーク国の王子です。」
レヤ。「はい。」
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王妃。「ハムレット、なんという事を、おっしゃるのです。私には、あなたが、ふてくされているようにしか思われません。そんな厭味いやみな、気障きざな態度は、およしなさい。不満があるなら男らしく、はっきりおっしゃって下さい。私は、そんな言いかたは、きらいです。」
ハム。「はっきり言いましょうか。」
王。「わかっています。わしは此の機会に、君と二人きりでゆっくり話してみたい。王妃も、そんなに怒るものではありません。若い者には、若い者の正当な言いぶんがある筈はずです。わしにも、反省しなければならぬ事が、まだまだ、あるように思われます。ハムレット、泣かずともよい。」
王妃。「なに、そら涙ですよ。この子は、小さい時から、つくり泣きが上手だったのです。あまり、いたわらずに、うんとお叱しかりになって下さい。」
王。「ガーツルード、言葉をつつしみなさい。ハムレットは、あなたひとりの子ではありません。ハムレットは、デンマーク国の王子です。」
498承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 14:23:16.41ID:H6qmH3yL ハム。「レヤチーズ、――」
レヤ。「はい。」
ハム。「君は、いい父を持って仕合せだね。」
王妃。「ハムレット、なんという事を、おっしゃるのです。私には、あなたが、ふてくされているようにしか思われません。そんな厭味いやみな、気障きざな態度は、およしなさい。不満があるなら男らしく、はっきりおっしゃって下さい。私は、そんな言いかたは、きらいです。」
ハム。「はっきり言いましょうか。」
王。「わかっています。わしは此の機会に、君と二人きりでゆっくり話してみたい。王妃も、そんなに怒るものではありません。若い者には、若い者の正当な言いぶんがある筈はずです。わしにも、反省しなければならぬ事が、まだまだ、あるように思われます。ハムレット、泣かずともよい。」
王妃。「なに、そら涙ですよ。この子は、小さい時から、つくり泣きが上手だったのです。あまり、いたわらずに、うんとお叱しかりになって下さい。」
王。「ガーツルード、言葉をつつしみなさい。ハムレットは、あなたひとりの子ではありません。ハムレットは、デンマーク国の王子です。」
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ハム。「君は、いい父を持って仕合せだね。」
王妃。「ハムレット、なんという事を、おっしゃるのです。私には、あなたが、ふてくされているようにしか思われません。そんな厭味いやみな、気障きざな態度は、およしなさい。不満があるなら男らしく、はっきりおっしゃって下さい。私は、そんな言いかたは、きらいです。」
ハム。「はっきり言いましょうか。」
王。「わかっています。わしは此の機会に、君と二人きりでゆっくり話してみたい。王妃も、そんなに怒るものではありません。若い者には、若い者の正当な言いぶんがある筈はずです。わしにも、反省しなければならぬ事が、まだまだ、あるように思われます。ハムレット、泣かずともよい。」
王妃。「なに、そら涙ですよ。この子は、小さい時から、つくり泣きが上手だったのです。あまり、いたわらずに、うんとお叱しかりになって下さい。」
王。「ガーツルード、言葉をつつしみなさい。ハムレットは、あなたひとりの子ではありません。ハムレットは、デンマーク国の王子です。」
499承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 14:23:23.49ID:H6qmH3yL ハム。「レヤチーズ、――」
レヤ。「はい。」
ハム。「君は、いい父を持って仕合せだね。」
王妃。「ハムレット、なんという事を、おっしゃるのです。私には、あなたが、ふてくされているようにしか思われません。そんな厭味いやみな、気障きざな態度は、およしなさい。不満があるなら男らしく、はっきりおっしゃって下さい。私は、そんな言いかたは、きらいです。」
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王妃。「なに、そら涙ですよ。この子は、小さい時から、つくり泣きが上手だったのです。あまり、いたわらずに、うんとお叱しかりになって下さい。」
王。「ガーツルード、言葉をつつしみなさい。ハムレットは、あなたひとりの子ではありません。ハムレットは、デンマーク国の王子です。」
レヤ。「はい。」
ハム。「君は、いい父を持って仕合せだね。」
王妃。「ハムレット、なんという事を、おっしゃるのです。私には、あなたが、ふてくされているようにしか思われません。そんな厭味いやみな、気障きざな態度は、およしなさい。不満があるなら男らしく、はっきりおっしゃって下さい。私は、そんな言いかたは、きらいです。」
ハム。「はっきり言いましょうか。」
王。「わかっています。わしは此の機会に、君と二人きりでゆっくり話してみたい。王妃も、そんなに怒るものではありません。若い者には、若い者の正当な言いぶんがある筈はずです。わしにも、反省しなければならぬ事が、まだまだ、あるように思われます。ハムレット、泣かずともよい。」
王妃。「なに、そら涙ですよ。この子は、小さい時から、つくり泣きが上手だったのです。あまり、いたわらずに、うんとお叱しかりになって下さい。」
王。「ガーツルード、言葉をつつしみなさい。ハムレットは、あなたひとりの子ではありません。ハムレットは、デンマーク国の王子です。」
500承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 14:23:30.11ID:H6qmH3yL ハム。「レヤチーズ、――」
レヤ。「はい。」
ハム。「君は、いい父を持って仕合せだね。」
王妃。「ハムレット、なんという事を、おっしゃるのです。私には、あなたが、ふてくされているようにしか思われません。そんな厭味いやみな、気障きざな態度は、およしなさい。不満があるなら男らしく、はっきりおっしゃって下さい。私は、そんな言いかたは、きらいです。」
ハム。「はっきり言いましょうか。」
王。「わかっています。わしは此の機会に、君と二人きりでゆっくり話してみたい。王妃も、そんなに怒るものではありません。若い者には、若い者の正当な言いぶんがある筈はずです。わしにも、反省しなければならぬ事が、まだまだ、あるように思われます。ハムレット、泣かずともよい。」
王妃。「なに、そら涙ですよ。この子は、小さい時から、つくり泣きが上手だったのです。あまり、いたわらずに、うんとお叱しかりになって下さい。」
王。「ガーツルード、言葉をつつしみなさい。ハムレットは、あなたひとりの子ではありません。ハムレットは、デンマーク国の王子です。」
レヤ。「はい。」
ハム。「君は、いい父を持って仕合せだね。」
王妃。「ハムレット、なんという事を、おっしゃるのです。私には、あなたが、ふてくされているようにしか思われません。そんな厭味いやみな、気障きざな態度は、およしなさい。不満があるなら男らしく、はっきりおっしゃって下さい。私は、そんな言いかたは、きらいです。」
ハム。「はっきり言いましょうか。」
王。「わかっています。わしは此の機会に、君と二人きりでゆっくり話してみたい。王妃も、そんなに怒るものではありません。若い者には、若い者の正当な言いぶんがある筈はずです。わしにも、反省しなければならぬ事が、まだまだ、あるように思われます。ハムレット、泣かずともよい。」
王妃。「なに、そら涙ですよ。この子は、小さい時から、つくり泣きが上手だったのです。あまり、いたわらずに、うんとお叱しかりになって下さい。」
王。「ガーツルード、言葉をつつしみなさい。ハムレットは、あなたひとりの子ではありません。ハムレットは、デンマーク国の王子です。」
501承認済み名無しさん
2022/06/18(土) 14:24:56.33ID:H6qmH3yL ハム。「レヤチーズ、――」
レヤ。「はい。」
ハム。「君は、いい父を持って仕合せだね。」
王妃。「ハムレット、なんという事を、おっしゃるのです。私には、あなたが、ふてくされているようにしか思われません。そんな厭味いやみな、気障きざな態度は、およしなさい。不満があるなら男らしく、はっきりおっしゃって下さい。私は、そんな言いかたは、きらいです。」
ハム。「はっきり言いましょうか。」
王。「わかっています。わしは此の機会に、君と二人きりでゆっくり話してみたい。王妃も、そんなに怒るものではありません。若い者には、若い者の正当な言いぶんがある筈はずです。わしにも、反省しなければならぬ事が、まだまだ、あるように思われます。ハムレット、泣かずともよい。」
王妃。「なに、そら涙ですよ。この子は、小さい時から、つくり泣きが上手だったのです。あまり、いたわらずに、うんとお叱しかりになって下さい。」
王。「ガーツルード、言葉をつつしみなさい。ハムレットは、あなたひとりの子ではありません。ハムレットは、デンマーク国の王子です。」
レヤ。「はい。」
ハム。「君は、いい父を持って仕合せだね。」
王妃。「ハムレット、なんという事を、おっしゃるのです。私には、あなたが、ふてくされているようにしか思われません。そんな厭味いやみな、気障きざな態度は、およしなさい。不満があるなら男らしく、はっきりおっしゃって下さい。私は、そんな言いかたは、きらいです。」
ハム。「はっきり言いましょうか。」
王。「わかっています。わしは此の機会に、君と二人きりでゆっくり話してみたい。王妃も、そんなに怒るものではありません。若い者には、若い者の正当な言いぶんがある筈はずです。わしにも、反省しなければならぬ事が、まだまだ、あるように思われます。ハムレット、泣かずともよい。」
王妃。「なに、そら涙ですよ。この子は、小さい時から、つくり泣きが上手だったのです。あまり、いたわらずに、うんとお叱しかりになって下さい。」
王。「ガーツルード、言葉をつつしみなさい。ハムレットは、あなたひとりの子ではありません。ハムレットは、デンマーク国の王子です。」
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