>>254
話はよく解るが上部構造に偏り過ぎた解析に見える。
 
戦国期、より正確に云えば鎌倉幕府倒壊前夜から江戸時代前期まで、
列島社会の絶対規定要因は気候寒冷化「小氷期」によってもたらされた飢餓だ。
国衆、土豪、更にそれらを構成する最小政治単位である村の動向は「喰う」「生存する」を基準として決められる。
乱暴に云えば権力構造に係わらずあくまでも「喰わせてくれる者」に就く。
その目的、例えば広域災害対策や社会資源の再分配などをより有効に果たす方法論として、
様々な権力形態が淘汰に掛けられた果てに一元性を志向する一円領域支配が強められて行った。
 
更にそれをも超克する羽柴の権力形態を可能ならしめたものは、
漸く緩和に向かい始めた気候の動向と堆肥・水車に代表される生産技術の改善だろう。
権力形態はそれらによって定まるものであってその逆ではない。