>>265
確かな一次史料が無いから、という黒田氏らの態度は学者としてまことに正しい。
一方で山口氏は彼等の言及しなかった史料に根拠を求めている。
曰く、
・永正元年十二月(宗瑞出家後)の高野山高室院長運宛書状写に「長氏」署名がある。
・同書状の花押が「長」「氏」の二文字を裏返して重ねたとされる(そうか?…添附図参照)宗瑞の花押に類似している。
 
この書状と伊勢宗瑞を結び付ける要素が花押以外にあるのか否か、
山口氏は触れていないから氏の論考の当否については判断できない。
ただあれほど広く知られながら否定された「長氏」に稍々復権の兆しが見えたとすれば、
無責任な弥次馬としてはちょっと面白くなってきたと云える。
 
https://ch.kanagawa-museum.jp/dm/gohojyo/relation/media/1-3.jpg