→天然ガス価格の高騰で水素は10年早くコスト競争力持った-BNEF
→エネルギー安全保障の必要性から投資家の関心広がる-フォレスト氏

ロシア産天然ガスからの脱却を目指す欧州の取り組みは、低炭素水素の市場構築に向けた多額の新規投資に拍車を掛けている。
□Putin's Power Over Europe's Energy: EU Wants to Ditch Russian Oil and Gas - Bloomberg(英文)
https://www.bloomberg.com/news/features/2022-03-08/can-europe-weaken-putin-s-power-over-global-energy

  ブルームバーグNEF(BNEF)によれば、欧州の天然ガス価格が過去1年間に450%近く上昇したため、未来のグリーン燃料は予定より約10年早くコスト競争力を持ったという。ここにきて投資ファンドは政府や公益企業と共に、水素を製造や輸送、暖房において化石燃料の代替として利用可能にする野心的な計画に参加している。

  英国に拠点を置く水素技術会社セレス・パワー・ホールディングスのフィル・コールドウェル最高経営責任者(CEO)は、「ある種の転換点を迎えている。大規模な資本流入を目にするだろう。後戻りはない」と指摘した。

  ロシアはウクライナへの軍事侵攻で国際社会から追放されつつあるが、ロシアを最も厳しく批判しても自国経済を維持するために同国産石油・天然ガスを必要としている国も一部ある。

  そうした中で欧州はロシア産への依存を断ち切るための取り組みを加速しており、フォーテスキュー・メタルズ・グループはドイツのエネルギー大手エーオンと水素サプライチェーンで500億ドル(約6兆2500億円)規模のプロジェクトを計画。ノルウェーのエネルギー会社スカテックは50億ドル規模のプロジェクトでグリーンアンモニア生産工場を建設する。投資ファンドのHy24 はインフラ用に16億ドルを確保した。
□E.ON (EOAN), Fortescue in Deal to Supply Green Hydrogen to Europe - Bloomberg(英文)
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-03-29/e-on-fortescue-reach-deal-to-supply-green-hydrogen-to-europe

  フォーテスキューの創業者で資産家のアンドルー・フォレスト氏はインタビューで、水素エネルギーは気候変動への影響の少なさといったメリットなどを理由に既に注目されているが、ウクライナでの戦争を機にエネルギー安全保障の必要性から投資家の関心が広がっていると指摘。戦争で「資金の流れが加速した」と述べた。

Green Fuel
Ammonia made with green hydrogen in Europe is suddenly cheap