『ヴェゼルが速いってことを証明してやる!』
そう決めた俺は、着替えてヘルメットとキーを持つと
家族が起きないように静かに家を出た
相棒に乗り込むと、あの場所を目指して走り出す
ヴェゼルの実力を試す場所、俺とヴェゼルの魂が一つの壁に挑戦する場所、高速道路へと…
ウインカーを点滅させ、インターチェンジへと進入していく
もちろんヴェゼルは1分以上全開で走ろうとすると電欠を起こして遅くなることを知らないわけじゃない
だけどこれは、俺とヴェゼルの挑戦なんだ
もう戻ることなんかできない
発券機から券を抜き取ると、アクセルペダルを全開にして走り出す
「行くぜ!ヴェゼルの実力を証明してやる!」
初めて走る高速道路
だが親父の車で何度も来ているので、どういう場所かは理解している
メーターの針はまもなく90km/hを指そうとしている
しかし電欠を起こしてしまいトラックや車に次々と追い越されていく
やっぱりヴェゼルは遅いのか…いや、違う!まだ実力は発揮されていない
「まだだ!ヴェゼルはこんなもんじゃない!」