探検


理亞「冬の夜更けに?」聖良「はい。怪談話、です」

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1名無しで叶える物語(新疆ウイグル自治区)
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2018/01/22(月) 23:07:51.44ID:bJX80SgM
聖良「……」カリカリ

聖良「……」カリカリ カリカリ

聖良「……」


カラン


聖良「……ふう。今日はこれくらいにしておきましょうか」

聖良「終わりがないのが勉強とはいえ……これだけ量をこなすのは流石に疲れますね」

聖良「まあ、今までスクールアイドルに専念していたツケと思えば」

聖良「たったこれだけで済んでいるのは有難いことでしょうか」
2018/01/24(水) 00:38:34.28ID:92w5htqT
……二枚舌は、舌禍に通ず、といいます。

どういう形であれ、二枚舌は不幸を呼ぶのでしょうね。

それが……自身に起因するものでなくとも、きっと。これで話を、終わります。


 

 第五夜 『二枚舌』 終
2018/01/24(水) 00:38:34.79ID:92w5htqT
……二枚舌は、舌禍に通ず、といいます。

どういう形であれ、二枚舌は不幸を呼ぶのでしょうね。

それが……自身に起因するものでなくとも、きっと。これで話を、終わります。


 

 第五夜 『二枚舌』 終
2018/01/24(水) 00:39:28.17ID:emm4kLKq
大事なことなのヒェッ
2018/01/24(水) 00:40:01.98ID:92w5htqT
>>68-69
多重投稿失礼致しました……
72名無しで叶える物語(新疆ウイグル自治区)
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2018/01/24(水) 00:46:31.03ID:92w5htqT
 第六話 『分霊』

今日はまた少し、毛色の違った話にしましょうか。

怪談というよりは……霊や怪奇現象、見知らぬものに対する知識。

そういった話に近いかもしれません。

今回は……人の魂。これに焦点を当てた話をしようと思います。
2018/01/24(水) 00:48:53.07ID:92w5htqT
人の魂というのは、とかく分裂しやすい代物です。

他の依代に宿るものに比べて、どうも繊細なんでしょうね。

何か精神的に強い衝撃を受けると、簡単に二つ、三つと分かれてしまう。

ショッキングな出来事から精神を守るために、人格を複数産みだすような人がいますよね。

あれと仕組みは同じです。人の魂も消滅を防ぐために、分裂をするんですよ。

そして受ける衝撃が大きい程、魂も細かく散り散りになって、しかしその数は増えていく。
2018/01/24(水) 00:50:32.22ID:92w5htqT
まあ、分裂しやすいとはいえ、ある程度の強度はありますから。

魂が割れる人、割れない人というのは結構な個人差があります。

生きている内から分裂する人もいれば、ずうっと魂が一つのまま過ごしていく人もいますしね。

……ただ、統計的な話にはなりますが。

人の魂が一番分かれやすいタイミング、というのもまた存在しているんです。

一体どんな時か、分かりますか?
2018/01/24(水) 00:52:33.97ID:92w5htqT
……そうです。答えは、人が死ぬ時。

肉体から放れるという過程がある以上、何らかの要因で魂が分裂することは珍しくありません。

特に変死や怪死と言われるような死は、相当なショックを伴うらしく。

聞いたところによれば、非業の死を遂げた一人から十一人もの幽霊が生まれたこともあるそうでして。

とにかくそういった死に方をする人ほどに、魂は分裂しやすいんだとか。

ええ、そして。この様に分裂した人たちは、そのまま双子の幽霊になることが多いそうなんです。
2018/01/24(水) 00:55:04.72ID:92w5htqT
双子の幽霊は、分裂の具合によって様々な形態が見られます。

どちらもほぼ同じ性質を備えた、単純に二人に増えたような者。

お互いに魂を分け合ったかのように、どちらも不完全な状態の者。

はたまた、お互いが真反対の性質になっている者……挙げればキリがありません。

……ですが、一個だけ。そんな彼らにも共通している部分はあるんですよ。

例えば双子の絆が、どんな状況で有ろうと断ち切れないのと同じように。

どのような双子の霊であれ、その間には強固な絆が結ばれているんです。
2018/01/24(水) 00:56:50.91ID:92w5htqT
……この縁の強さ。私たちにとっては厄介極まりません。

二人に増えているとは知らず、片割れのみに気をとられていたならば。

残った他方に、いとも簡単に襲われてしまうでしょう。

もちろんこれは、手練れであろうと関係はありません。

いくら有能な除霊師や霊能力者とはいえ。過去の経緯を調べ、入念に対策を練ったところで。

もし相手が増えている、そのことを失念していたならば。

片割れを祓ったところで、激昂した相方に呪われる、という危険もありますからね。
2018/01/24(水) 01:01:16.74ID:92w5htqT
……それにしても。一人分の魂が、二人に、三人にと裂かれて、増えていく。

その様子を想像するに……いえ。出来れば、体験したくはありませんね。

増えた自分に遭遇するのも、嫌な理由の一つではありますけれど。

文字通り、身を裂く想いを何度も経験するというのは……私も遠慮願いたいですから。


 

 第六話 『分霊』 終
2018/01/24(水) 01:03:36.17ID:ro5rb/Ja
怖かった

おかえり姉様
2018/01/24(水) 02:09:30.52ID:5ZzR9sol
深夜に姉様の怖い話読むの楽しいわ
2018/01/24(水) 02:13:59.56ID:4sSwRXS1
怪談好き
2018/01/24(水) 07:51:38.03ID:5ZzR9sol
保守は遊びじゃない!
2018/01/24(水) 10:49:10.60ID:phjvcbUx
ほすなう!ほすなう!
2018/01/24(水) 12:59:35.67ID:B5QXjyub
ほ
2018/01/24(水) 19:15:52.28ID:yfvotTi1
の
2018/01/24(水) 20:16:28.95ID:kRmjRTQ4
ね
2018/01/24(水) 20:24:38.37ID:Kw2+iuVd
姉様の話ってオリジナル?
88名無しで叶える物語(庭)
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2018/01/24(水) 23:31:10.15ID:MG3WTWtm
ほ
89名無しで叶える物語(新疆ウイグル自治区)
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2018/01/25(木) 00:23:29.81ID:3rp5Pf7M
 第七夜 『人二倍の愛』

そういえば、あと三週間もすればバレンタインですか。

とはいえ私は受験前ですから、何かできるわけでもないですけれど。

理亞は今年誰かにあげる予定は……いえ、そうでしたね。

友達に、お店の常連さん。あとはAqoursの一年生の皆さんにも渡すんでしょう?

……大丈夫ですよ。理亞のお菓子作りの上手さは私がよく知っています。

あとは人一倍の想いを込めれば、きっと喜んでもらえますから。
2018/01/25(木) 00:29:03.03ID:3rp5Pf7M
そう。想いというのは、不思議なものです。

薬にも毒にも……人を喜ばせることも出来れば、死に至らしめることだってある。

……いえ、すみません。一つ、嫌な話を思い出しました。

怪談といえば怪談なのでしょうけれど……聞きたいですか?

……そうですか。では、今日の話はこれにしましょうか。
2018/01/25(木) 00:32:08.59ID:3rp5Pf7M
昔々、私たちの学校に通う先輩たちが引き起こしたお話です。

私もかつて先輩から話を聞いたので、多分この話はそうやって口伝されてきたのでしょう。

……いつの事やら。我が校にはかつて、とある一組のカップルがいました。

この二人がまたですね、非常に仲睦まじかったようで。

授業時間すら、くっついて離れない。そうまことしやかに噂される程には互いを愛していたそうです。

多少の誇張はあるとは思いますが……それくらい幸せそうな二人だったんでしょうね。
2018/01/25(木) 00:36:13.27ID:3rp5Pf7M
そんなある日、カップルの片方――便宜上、KとMと言いましょうか。

Kの方が、最近誰かに後を付けられているのだと。Mに相談をしたのです。

Mと別れた後の帰り道、背後で誰かがじいっと、こちらを見ている気配がする。

それも一度ではなく何回も。そしてついに、学校でも同じ視線を感じるようになった。

自分ひとりなら我慢も出来たが、君を巻き込むとなったら話は別だ、と。

Mを愛するがため、Mを案じる内容の告白でした。
2018/01/25(木) 00:39:37.00ID:3rp5Pf7M
それを聞いたMもまた、Kを深く深く愛していました。

恋慕だけでなく、独占欲に近い何かもあったのかもしれません。

今まで以上にKにベッタリと寄り添い、視線の主を自ら探し。

その裏で、小さな噂に至るまで情報や手掛かりを精査し、整理していく。

そういった執念の甲斐あってか……すぐに犯人は見つかりました。

Kの家の近くに住む、一学年下の後輩。彼女もまたKを慕っていたのです。
2018/01/25(木) 00:44:07.98ID:3rp5Pf7M
うろたえるKと静かに彼女を見つめるMを前に、後輩は淡々と話し始めました。

別に二人の仲を邪魔だてしようとは思ってはいなかったのだと。

ただ、バレンタインも近いことだし、Kさんに感謝とプレゼントをしたかっただけ。

バレンタイン当日に渡すのはMさんに悪いから、その前に渡そうと機を伺っていたのだと。

うつむいた彼女の手にあったのは、丁寧にラッピングされた四角い小箱。

詳しくは私も知りませんが……きっと、中身はチョコレートだったのでしょう。
2018/01/25(木) 00:44:47.47ID:3rp5Pf7M
二人は後輩の言い分をじっと聞いていました。が、不意に。

Mは後輩に歩み寄り、彼女の手を取ってこう言ったのです。

『だったら、今度二人で一緒に作りましょう。チョコレート!』

出てきたのは、歓喜に近い誘いの声。

Mが優しい性格だったのか、それともKを慕う同胞の存在に心を許したのか。

ともかく、Mは後輩に対して好意的だった。それを見てKは、胸をなで下ろしたようです。

事件の方もそうですが……Mと後輩の間に軋轢が生まれるのでは、と心配していたのかもしれません。
2018/01/25(木) 00:46:33.62ID:3rp5Pf7M
……そうして日は経ち、バレンタイン当日。

Mに呼ばれて、彼女の家にKは招かれました。

後輩と二人で、想いを込めてチョコレートを作ったから、と。

さぞかしKの心中は晴れやかだったことでしょう。

そんな落ち着かないKの元に、Mが持ってきたのは……ハート型のプレゼント。
2018/01/25(木) 00:49:15.78ID:3rp5Pf7M
苦戦したのか、少々歪になった包装の下からは、ピンク色の小箱が顔を覗かせており。

その中には、色々な形をあしらったチョコレートがいくつも入っていたのです。

お礼もそこそこに、少し大きめのチョコレートを一つ口に運ぶK。

その様子を笑顔で眺めながら、MはKへと語りかけます。
2018/01/25(木) 00:50:25.59ID:3rp5Pf7M
『愛情ってものは、込めれば込めるほど美味しくなるんだって。そうあの子が言ってたの』

チョコレートの中には、ぐにぐにとした何かが隠れているようで。

『あの子と私で、二人分。人二倍の愛が詰まっているんだからまずいわけがないって』

噛み砕こうとして。歯に触れる異物感。鼻の奥から広がる鉄の匂い。

『私はもちろんだけど。作るのは、あの子の方が頑張ったんだよ』

甘さを引きはがすように襲いくる、強い酸味。

『だからね。まだまだいっぱいあるけれど』

思わず、吐き出して。その先にあったのは。
2018/01/25(木) 00:51:15.34ID:3rp5Pf7M
.

 
 
『ちゃんと美味しくたべてあげてね』


 
……人の、耳。
2018/01/25(木) 00:54:05.04ID:3rp5Pf7M
私が聞いたのは、ここまでです。

……後輩「と」作ったから二人分、ではなく。

後輩「で」作ったから二人分。

そこに至るまでに、何が起きたかは私たちに知る由がない。

ですが。彼女の嫉妬か、後輩の情怨にあてられたか。

あるいはそれらの積み重ねが、異常な空気を作りだしたのか。

ともかくそういった屈折し歪んだ感情が、隠し味になってしまって……この有様を引き起こしてしまった。
2018/01/25(木) 00:54:39.72ID:3rp5Pf7M
人の想いは、時に美しく。されど時に、人を狂わせる。

このことは、心に留めておく必要があると思います。

……ふう。長く話していると、どうにも疲れますね。こういう時には甘いものが一番です。


 


……ああ、理亞も食べます? チョコレート。


 

 第七夜 『人二倍の愛』 終
2018/01/25(木) 00:58:55.38ID:ZKjjgh1i
こっわ

締め方で二度背筋凍る
2018/01/25(木) 01:04:10.20ID:3rp5Pf7M
 第八話 『成り代わり』

おや……もうこんな時間ですか。意外と早いものですね。

それでは今夜もまた、話をするとしましょう。

「成り代わり」という単語に聞き覚えはありますか?

ふむ、ないですか。では、影法師。ダブル、もしくはドッペルゲンガー。

……ああ、こちらは聞いたことがある、と。

やはりこちらの方がメジャー、というか一般的なんですよね。
2018/01/25(木) 01:05:42.76ID:3rp5Pf7M
「成り代わり」……これは、影法師やドッペルゲンガーに似た怪異の一種です。

ただし、完全に同じものを指している訳ではない。

大まかな特徴に類似点こそあれ。その実体は似て非なるものなんですよ。

そして、これが成り代わりの恐ろしいところでもあるんです。

……順を追って、一つずつ説明しましょう。
2018/01/25(木) 01:06:09.55ID:3rp5Pf7M
まずはいわゆる、ドッペルゲンガーと呼ばれるものについて。

非常にざっくりした言い方をすれば、ドッペルゲンガーは「自身の分身体」とでも言えましょう。

同じ人物が同じ時間に、違う場所に存在する。こういう現象を引き起こすのが彼らの役割でして。

本人がいないところで目撃情報を与える、といった話は色々な所で聞きますね。

他に目立った特徴とすれば……周囲の人間と会話をしない、とか。

これに関しては、最近薄れてきているかもしれません。

体験談なんかでも、ドッペルゲンガーの声は本人と同じ声だった、そんな話が見受けられますし。

まあ、そういった体験談が真っ赤な嘘の作り話だったのか。

もしくは彼らが出会ったのが生き霊などの違う怪異か、はたまた時代の流れによる変化か。

このどれかだとは思いますけどね。
2018/01/25(木) 01:08:13.24ID:3rp5Pf7M
あとは、本人に縁ある所に出現すること。忽然と現れ、忽然と消えること。

それから……死や災難の前兆として、信じられていることくらいですか。

他人が出会った場合はまだましなようですが、自分が出会った場合は……どうにも。

自分のドッペルゲンガーにうっかり対面して、動揺し。

それを思わず殺そうとしたら自分が死ぬ羽目になった、なんて逸話もあるくらいで。

最終的に迎える結末は……あまり良いものではありません。
2018/01/25(木) 01:10:20.19ID:3rp5Pf7M
一応、対策らしい対策はあるようです。

通説では、「お前は誰だ」と問いかけることなどがありますね。

つまり、相手の存在……自分が何かという部分を揺らがせる。

こうして敵の正体を暴くことで相手を無効化する、という考え方です。

……そして、この対処法の確立。

これこそが、成り代わりをより厄介なものにしていると言えるでしょう。
2018/01/25(木) 01:11:57.14ID:3rp5Pf7M
成り代わりもまた自身の分身を作りだす怪異ですが、目的が違う。

彼らは不意に現れるドッペルゲンガーと違い、「誰かと成り代わる」ことを目的としているのです。

そのため、会話も普通に行いますし、性格や仕草、癖なども非常に本人と似通っている。

出現場所もより限定的なものになっており、現れる時間帯もまた規則的です。

あたかも本人に紐付くように……じわじわと、彼らの生活を塗り替えていくかのようにして。

少しずつ立場を奪っていき、憑いた本人の自己存在を揺らがせていく。

そうやって最後には本人と成り代わり……誰にも気付かれないようにして、社会へと溶け込んでいくんです。
2018/01/25(木) 01:15:11.63ID:3rp5Pf7M
そうしてこの成り代わる性質上、彼らにはドッペルゲンガーと同じ対策法は効きません。

いえ、むしろ逆効果。それこそ彼らの思う壺ですね。

「お前は誰だ」という問いかけに反論できてしまう以上、効果は相当薄い上に。

彼ら自身は、多少なりとも「自分は宿主本人である」という自我を有しています。

ですから、彼らの成り代わりを促進してしまう。

そしてこの自己確認の問いかけは、実は相手だけでなく自身の存在をも揺らがせる。

相手が黙するドッペルゲンガーだからこそ使える諸刃の剣だったわけで。

それが相手に効かない以上……ただの自殺行為に成り下がってしまうんです。
2018/01/25(木) 01:16:47.57ID:3rp5Pf7M
では、どうすれば良いか。答えは簡単です。

相手を貶めて弱らせることが出来ない以上、選択肢は一つ。

自我を強く持つこと。成り代わることの出来ない確固たる意志を持つことが対策になるんです。

「自分は自分だ」という意識が相手より強ければ、早々に成り代わられることはありません。

そうしているうちに、彼らは諦め……もっと成り代わりやすい相手へと移り変わっていく。

……現状こうやって、やり過ごすしかないのです。
2018/01/25(木) 01:17:18.14ID:3rp5Pf7M
ですから……無理に相手をCRASH MINDしようとはしないこと。

大切なのは、SELF CONTROL……少々、強引すぎましたか。すみません。

ですが、くれぐれも忘れないようにしてくださいね。

先にいった二つは、成り代わりを相手にする上で非常に大事なことです。

間違っても「お前は誰だ」なんて問いかけはしないこと……絶対ですよ?
2018/01/25(木) 01:17:44.89ID:3rp5Pf7M
……ふう。話し込んでいたら、すっかり遅くなってしまいましたね。

明日も早いですし、もう寝た方が良さそうです……ええ、それでは。

おやすみなさい、理亞。


 

 第八話 『成り代わり』 終
2018/01/25(木) 01:19:46.02ID:SoXaCRLh
姉様上手いand怖い
2018/01/25(木) 01:22:02.54ID:3rp5Pf7M
一応ここまでが再投下分です
少し間を空けて、最終話投下しようと思います
2018/01/25(木) 02:15:33.68ID:VIfV3EKl
お疲れさま姉様
2018/01/25(木) 04:59:45.78ID:JjSEWnhP
乙です姉様!
117名無しで叶える物語(庭)
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2018/01/25(木) 09:42:44.00ID:KQeswYYS
ほ
2018/01/25(木) 13:12:30.79ID:thkImzId
ほ
2018/01/25(木) 15:50:40.32ID:thkImzId
も
120名無しで叶える物語(庭)
垢版 |
2018/01/25(木) 19:18:43.64ID:BdoELsKV
ほ
2018/01/25(木) 19:49:13.21ID:PF+c1Wxt
二枚舌の多重投稿が地味に怖さに拍車かけてるよな
まさかな
2018/01/25(木) 20:04:46.63ID:OZr2FQaK
やめろwただでさえ寒いんだから
2018/01/25(木) 20:21:32.64ID:uaHfyDOt
偶然とは言えあそこは本当にゾクッとした…
124名無しで叶える物語(庭)
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2018/01/25(木) 23:28:44.80ID:3dVkPaZe
なう
125名無しで叶える物語(新疆ウイグル自治区)
垢版 |
2018/01/26(金) 01:26:37.37ID:c3GcOn+B
 第九話 『ついぞ、集いて』

……さて、困りました。

というのも、もう私には話せる怪談話が残っていません。

なので今から即興で一話、話そうかと思います。

理亞はここまで……そう、八話ですか。

聞いていて、何か違和感を感じませんでしたか?
2018/01/26(金) 01:29:06.28ID:c3GcOn+B
私が理亞に語った怪談。

その話の軸となる部分に、何かしらの偏りを感じませんでしたか?

もっと、具体的に言うならば。

やけに「二」、あるいは「対」に関する話が多くありませんでした?

……やっと。気付きましたか。
2018/01/26(金) 01:31:11.61ID:c3GcOn+B
「二つの話」が、一つに融合する話。

一つのものが「二つに増える」話。

表と裏、光と影。二つはいずれも「対になるもの」であり。

「双子」の因果はたとえ死せども、「二枚舌」になって残り続ける。

生者のものに留まらず、死後の魂も「二つに分裂する」という話。

「二人分の愛」が籠った、一つの贈り物の話。

そして。一人が二人に増え……また一人へと戻っていく。

そんな「二面性」を持った、成り代わりに関する話。
2018/01/26(金) 01:34:37.00ID:c3GcOn+B
もっともこれだけではありません。

八話の中にもまた指向の似通っていた話があり。

それらもある種のペア……すなわち対になっている。

幾重にも幾重にも……時には、あちらを無意識に誘導しては話を紡ぎ。

ここまで私が拘っていた理由、分かりますか?

そちらの方が都合が良いからですよ。

話数をこういった話で重ねるごとに、私たちの均衡は揺らぎ、曖昧になり。

私にとっては非常に理想的な環境になっていくからです。
2018/01/26(金) 01:36:19.45ID:c3GcOn+B
御託はこれくらいにしておきましょうか。

さあ、理亞。目を反らさないで。

そんなに怯えないで、こちらをしっかり見てください。

大丈夫、私からの問いかけはこれで最後ですから。

……あなたの目の前にいるのは。こうやって話をしているのは。


 



一体、誰でしょうか?
2018/01/26(金) 01:40:31.80ID:c3GcOn+B
バツンッ!!!


  「ひゃっ!?」 


                         「……停電ですか!? また、急に……」


     「姉様! 姉様!?」

    
                          「理亞、大丈夫?」


「姉様!? どこ、どこにいるの!?」



                      「ちょっ……と待ってて、ブレーカーを見てきます」


「! 姉様、待って!! お願い!!」
2018/01/26(金) 01:43:20.98ID:c3GcOn+B
パチッ

 
聖良「……災難でしたね。すぐに直って助かりました」

理亞「姉様!!」ギューッ

聖良「おっと……どうしました? 抱き付いてくるなんて珍しい」

理亞「姉様……怖い……すっごく、怖かった……」

聖良「……理亞ったら。大丈夫ですよ、もう平気です」ナデナデ

理亞「姉様……」ギュ
2018/01/26(金) 01:44:01.37ID:rKEn1LlT
ゾワってきた
2018/01/26(金) 01:45:50.34ID:c3GcOn+B
聖良「それにしても、理亞がこんな調子だと困りましたね……」 

理亞「?」

聖良「理亞、今日の怪談はやめた方が良さそう?」


 


理亞「……え?」

理亞「姉様……いま、なんて?」
2018/01/26(金) 01:47:04.87ID:c3GcOn+B
聖良「いえ、だから今日の怪談はとりやめにしようと」

理亞「待って……さっきまで姉様、話してたじゃない。怪談」

聖良「まさか。第一、今日のことは理亞に言っておいたじゃないですか」

聖良「塾の講習会があるので、いつもより帰りが遅くなります、って」

理亞「……私、そんなこと聞いてない」

聖良「……どういうこと?」
2018/01/26(金) 01:47:55.59ID:c3GcOn+B
聖良「私は確かに昨日の夜、理亞に伝えたはずですけど」

理亞「本当に聞いた覚えがないの!」

理亞「昨日の怪談を聞く前も聞いた後も、姉様はそんなこと言ってなかったはず……」

聖良「……ちょっと待ってください、理亞」

聖良「私が昨日、理亞に怪談話をしたと。そう言うんですね?」

理亞「そう、だけど……」

聖良「それこそありえません。昨日は二人で夜練をしていたじゃありませんか」
2018/01/26(金) 01:48:47.81ID:c3GcOn+B
理亞「……は?」

聖良「そもそも理亞が言い始めたことですよね?」

聖良「『怪談のストックがないなら一日おきで良い』」

聖良「『その代わり、間の日には夜練に付き合ってほしい』」

理亞「……違う、違う! 違う!」

理亞「それを言ったのは、私じゃない!」

理亞「姉様は、ずっと! 毎日、私に怪談を話してた!!」 
2018/01/26(金) 01:52:55.83ID:c3GcOn+B
理亞「はぁ、はぁ……」

聖良「……」

聖良「……ねえ、理亞」

理亞「……その、姉様」

聖良「一つだけ、聞きたいことがあるんですが、良いですか?」

理亞「私も、一つ姉様に聞きたいことがあるの」

聖良「ええと……気を悪くしないで欲しいんですが、その……」

理亞「失礼なことを聞いてごめんなさい。でも……」

聖良・理亞「「今私の目の前にいるのって……」」
2018/01/26(金) 01:54:07.82ID:c3GcOn+B
.


「「本当に、ネエサマ??」」


 

「「本物の、リアナノ??」」



    
2018/01/26(金) 02:01:52.39ID:c3GcOn+B
…
……
………


「……はあ。せっかく、忠告までしておいたんですけどね」


「ちゃんと自我を強く持て、と。確固たる意志を持て、と。
 間違っても『お前は誰だ』と、自己を揺らすようなことを言うのは絶対にダメだ、と」


「……忠告なんか関係ない。この二人があまりにも鈍すぎただけ」


「それは……そうなんでしょうけど。我ながら、呆気ないというか」


「というか、むしろ狙ってやっていたんじゃないの?」


「……やっぱりお見通しですか」
2018/01/26(金) 02:02:54.49ID:c3GcOn+B
「さて、兎にも角にも……明日からの動きは大丈夫そうですか?」

「もちろん。いつも通り生活すればいいんでしょ?」

「ええ。私も普通に過ごします……変な失敗はしないように」

「そんなこと分かって……ふあーぁ」

「おや、もう眠いんですか」

「何だか、身体が疲れてるみたい」

「……では、そろそろ寝ましょう。明日も早いですからね」
2018/01/26(金) 02:04:20.02ID:c3GcOn+B
.


 
聖良「……それでは、おやすみなさい。『理亞』」


   

理亞「うん。おやすみなさい、『姉様』」



    
2018/01/26(金) 02:04:55.48ID:c3GcOn+B
『理亞「冬の夜更けに?」聖良「はい。怪談話、です」』 終
2018/01/26(金) 02:12:13.47ID:c3GcOn+B
貴重な支援や保守、ありがとうございました。
方向付けの重視をしながらとはいえ、内容やら口調やらで手こずり申し訳ありません。
あげくスレを落としたのも大問題でして……大オチもパッとせず、本当にごめんなさい。
そういえば。私事ではありますが、今回で累計五十話に届いたんですね
折り返しまで、なんだかんだ辿りつけたのは驚きです。
百物語の達成は、まあ……夢のまた夢な気がしますけど。
残り50話の完結はそれこそ文字通り話半分に受け取って頂ければ。
こんな感じですかね?


改めまして、読んでいただきありがとうございました。質問などあればどうぞ
2018/01/26(金) 02:17:01.60ID:rKEn1LlT
毎話割と怖かったわ
完走乙
2018/01/26(金) 02:21:40.11ID:6Vb/3IE+
姉様乙
やっと眠りに就けそうです
…ずっと
2018/01/26(金) 04:44:22.83ID:m1aMt3Ym
乙です
怖かったよ
2018/01/26(金) 06:42:30.28ID:sRroFJSp
姉様乙
怖いです
148名無しで叶える物語(庭)
垢版 |
2018/01/26(金) 10:10:43.94ID:Cpol/VTt
乙!
2018/01/26(金) 14:08:07.71ID:NToR79ug
これ成り代わられたってこと?
2018/01/26(金) 14:36:38.32ID:QPfKd5hy
姉様ともお別れか
乙
151名無しで叶える物語(庭)
垢版 |
2018/01/26(金) 17:31:36.50ID:NHbjuDXD
乙
2018/01/26(金) 20:28:02.37ID:uK6pbvLo
(q|`˘ ᴗ˘)乙 ノJ(`σ_ σ´リノし コレは乙じゃなくて姉様の髪型なんだから!…また読ませてね。
2018/01/27(土) 01:29:36.35ID:qgYl8a2C
乙こわ
154名無しで叶える物語(庭)
垢版 |
2018/01/27(土) 11:46:36.80ID:wTTPcV+j
ほ
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