たとえばかかる趣ありうる、と徳田氏はことわる。

装備を作るためのくさはひ求め、隔ての砂原をセクレトに乗りて疾走せると、
砂塵の向かふにふと、はかとしたらぬ大型物の怪のさまよぎる。
はやくほかの物の怪と交戦にもしけむや、体にいくつか傷を負へる。
その物の怪の素材が今やがて要といふよしならねど、報酬はいと大きなり。
露の間の逡巡ののち、踵を返してありつる傷まみれの物の怪を追ふ。
狩人に要るものは、臨機応変なことわり力なり。

「わゐるづ」には、さる見聞の能ふ天下のしたためられたるなり。