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■こだわりは食事シーンにも
――開発中、大変だったことは?

辻本 始動から6年くらい開発を続けていますが、もう大変なことだらけですよ(笑)。そういえば、藤岡はずっと「ナン」を作っていたよね。

――「ナン」? カレーとかと一緒に食べる、あのパンのことですか?

藤岡 そう、それ(笑)。最初は冗談のつもりだったんだけど、キャンプでの食事シーンをもっと個性的にしようって話になって。で、「異国情緒あふれる食文化をモンスター世界で再現したら面白いんじゃないか」ってノリで作り始めたのがきっかけ。

辻本 ただ、リアルに焼き目がつくように、釜の中の温度シミュレーションまでやり出したからさ……「え、そこまでやる!?」って(笑)。

――でも、それってただのギャグで終わらなかったんですね。

藤岡 終わらなかった(笑)。試しにプレイヤーがナンを焼けるミニゲームまで作ってみたんです。で、焼き加減によってステータス効果が微妙に変わる仕様を入れてたんだけど、社内テストで「焼きすぎて焦げたナンしか出ない」って怒られてボツになりました。

辻本 それでもあきらめなかったのが藤岡なんですよ。最終的には、ちゃんとモンスター素材を使った“魔獣ナン”になって、回復効果+耐暑効果もつくという、意味不明な完成度に(笑)。

――そういった細かい演出も、世界観を支えてるわけですね。

藤岡 そうですね。モンスターの肉ばっかり食べるだけじゃ飽きるでしょ? だから、ワイルズの食文化は意外と幅広いんですよ。あと、ナンの裏側には「謎の古代文様」が刻まれてたりして、考察勢がザワつく仕掛けも入れてます。

辻本 まさかのナンで伏線(笑)。

――ナンにまで伏線を仕込むとは、恐れ入りました……!