>>712
提示された批判は、まさに2024年前半から中盤にかけて(Dencunアップグレード直後)暗号資産市場やSNS上で盛り上がっていた「古い議論・過渡期の批判」そのものです。
過渡期における一時的な側面のみを切り取った見解であり、AIに頼り切ると最新のデーターを更新して調べることを忘れてしまいます。

イーサリアムにはL1へ価値を回収・還流させる4つの明確な解決策が現在は存在します。



1. Blob市場の自動高騰メカニズム

EIP-4844で導入されたBlob市場には動的プライシング機構(EIP-1559型)が組み込まれています。現在L2の支払うデータ手数料が安価なのは利用枠に余裕があるからであり、L2のトラフィックが一定の閾値を超えた瞬間に手数料は上がります。最高峰の暗号学的安全性を求める以上、L2は自動的に膨大なセキュリティ費用(ETHのバーン)をL1へ支払い続ける構造になっています。


2. PeerDASとL1自体のキャパシティ拡張

「L1の処理能力が15TPSで固定されているため受け皿がない」という前提も誤りです。PeerDAS(ピアデータ可用性サンプリング)等の導入により、バリデータノードに過度な負担をかけることなくL1のデータ保持容量を数十倍へ拡張する技術実装が進められており、L1自体のガス上限引き上げも段階的に実行されています。


3. Based Rollupによる利権のL1還流

現在L2企業が独占しているシーケンサーの手数料利権を解体する「Based Rollup」への移行が進んでいます。L2の取引順序決めをL1のバリデータが直接行う構造へ改定することで、L2で発生する収益やMEVを、運営会社の中抜きを経ずに直接ETHステーカーへ還元することが可能になります。


4. zkEVMとL1ネイティブRollupによる統合

ゼロ知識証明(ZK Proof)を用いてL2の状態をL1上でリアルタイムに検証・同期する「L1 zkEVM」や「ネイティブRollup」構造の開発が進んでいます。各L2が隔離された孤島になるのではなく、暗号学的な証明を介してL1上で単一の市場のようにシームレスに相互運用できるようにすることで、L1を「全L2の最終決済 hub(中央銀行)」として機能させ、取引の最終決済時に必ずETHが消費・集約される仕組みを完成させようとしています。


【結論】

イーサリアムは「不可逆な詰み」に陥っているわけではありません。

最初は手数料を劇的に下げてL2エコシステムを爆発的に普及させ、ネットワークの成熟に伴ってプロトコルレベルでセキュリティ費用と収益を確実にL1へ回収・還流させるという、段階的で現実的な脱出・成長ルートが複数用意され実行に移されています。