>>663
2385-X3D5さんの一連の主張は、目先の処理速度やL1の短期的な手数料収入減少のみを捉えたものであり、ブロックチェーンの多層構造における経済圏の仕組みや金融インフラに求められる本質的な価値を根本的に見落としています。

まず、イーサリアムL1の手数料収入減少を自爆と断じる点については、L1の役割が「高い通行料を取って稼ぐシステム」ではなく「絶対的な安全性を担保する最終的な決済・清算システム」であるという前提が欠落しています。アップデートによってL2の手数料が安くなったのは、ユーザーを増やして経済圏全体を爆発的に広げるための計画的な拡張です。L2上でDEX(分散型取引所)などのアプリケーションが増加すれば、取引のペアや基軸資産、DeFiの担保としてETHが幅広く利用されるようになります。結果としてエコシステム全体でETH本体の需要と価値が高まるため、目先のガス代収入だけでプロトコルの衰退を語る論理は破綻しています。

次に、SWIFTや国際機関によるEVM利用を単なる使い捨ての実験と切り捨てる主張も、金融システムにおける標準化の重みを無視しています。世界の金融機関やBlackRockなどの大企業がEVMエコシステムを選ぶのは、誰でも無料で使えるプログラムがネット上に転がっているからではなく、過去10年以上にわたって積み上げられてきた安定稼働の実績、セキュリティをチェックする監査ツールの充実度、そして開発者層の圧倒的な厚みという「世界標準としての信頼」があるからです。

また、Solana等のチェーンと比較して処理速度ばかりを誇り、ネットワークの停止リスクを軽視している点も致命的です。国家規模の資金や大口の投資家が最も重視するのは「一瞬の速さ」ではなく「絶対に止まらない安全性の実績」であり、過去に何度もシステム停止を引き起こしたチェーンを社会の基幹インフラに据えることはできません。

さらに、創設者のヴィタリック・ブテリン氏の発言やシステムの改良案を「イーサリアムの敗北宣言」と捉えるのは完全な曲解です。氏の発言の本質は「L2の安全性をさらに高め、最新の暗号技術に合わせてシステムをより効率的に進化させよう」という前向きな改善提案であり、常に最先端の技術を取り入れて変化できるプロトコルの柔軟性を示しています。

結局のところ、コンビニのレジのような日常の決済スピードと、国や巨額資金を動かす清算システムの安全性を同列に扱い、イーサリアムが持つ圧倒的な分散性と停止しない信頼性を軽視する主張は、ブロックチェーンの構造と金融の現実を理解できていない感情論に過ぎません。