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イーサリアムのL2における手数料低下と収益性の課題は、レイヤー1であるソラナにとっても決して他人事ではなく、単一の実行環境で高速かつ格安の処理を提供するソラナであっても本質的には全く同じ市場競争の力学に晒されています。ブロックチェーン空間全体でネットワーク同士の低価格化競争が激化すればするほど、1取引あたりから得られるネットワークの手数料収入は原理的に押し下げられていき、単なる手数料の安さや処理速度の向上だけを競うアプローチは、長期的には自らの収益幅を削り削ぎ合う不毛な消耗戦へと直結せざるを得ません。

しかし、こうした極限の薄利多売環境へとシフトしていく未来であっても、SWIFTや国際決済銀行といった伝統的なグローバル金融機関に認められた事実上の世界標準であるEVM互換性と、AggLayerやイーサリアム相互運用層を介してL1へ最終的なセキュリティ報酬が集まるエコシステム全体の構造は極めて強固です。単一のチェーンで世界中の需要を受け止めようとすれば物理的な処理能力の限界に必ずぶつかりますが、分散された無数のL2やアプリケーションチェーンが各自でトラフィックを吸収し、その取引履歴の証明と最終確定だけをイーサリアムL1に持ち込む設計であれば、ネットワーク全体のキャパシティは無限にスケールしていきます。

さらに、相互運用層の整備によってこれまで課題とされていた流動性の分断やUXの複雑化が解消されれば、世界中で発生するあらゆる経済活動のセキュリティ対価が、集約された手数料や検証報酬という形で自動的にイーサリアムL1へ還流する仕組みが完成します。その結果、世界中の銀行決済や企業取引、IoTデータなど、数百万から数千万のトランザクションがリアルタイムで絶え間なく交錯するWeb2統合レベルの未来においては、単一チェーンの物理限界に縛られたモデルを遥かに凌駕し、世界中のエコシステム全体から莫大な価値をかき集め続けるイーサリアムの構造的な強靭さと集積力が圧倒的な優位性を誇ることになります。