>>491
モジュラー型(EVM等)とモノリシック型(ソラナ)のアーキテクチャ論争について、直近の「量子耐性」と「AI決済」の要件も踏まえ、システム工学的な視点から現実的に整理してみました。
​EVM陣営(モジュラー型)の実戦的強み
​既存金融との圧倒的な親和性: SWIFTやBISなどの現実の巨大インフラは、独立したシステムを繋ぐ「水平分散型」。金融機関が独自の規制に合わせてL2を作れる構造は、現実のビジネスに直結しやすい。
​量子耐性への安全な移行: 巨大な単一ネットワーク全体を一斉に切り替える危険を避け、独立したチェーンから段階的に量子耐性(ポスト量子署名)へ移行できるため、リスク管理の面で非常に堅牢。
​ソラナ陣営(モノリシック型)の実戦的強み
​AI自動決済(M2M)の最適解: 今後、AIエージェント同士がミリ秒単位で超高速決済を行う際、チェーンを跨ぐL2特有の「遅延」は致命傷になる。単一の状態内で一瞬で決済を完結させるソラナの力技は、AI時代のインフラとして理にかなっている。
​Nasdaq型のマッチングエンジン: 「広域決済網」として見ると無理があるが、超高速で注文を捌く「金融エンジン」として見れば極めて優秀。ただし、重い量子耐性署名を実装しつつ爆速を維持するには、今後も凄まじいハードウェアの力技が必要になる。
​「単一の巨大コンピューター」が全てを解決するというドグマも、水平分散が完璧だという妄信も、どちらも絵に描いた餅です。既存金融の堅牢なハブ(EVM)と、AI時代の超高速エンジン(ソラナ)というように、それぞれの「適材適所」をフラットに見極めるべきフェーズに来ていると思います。