人間の脳は本来とても保守的です。
危険を避けるために、「今のやり方を変えない」ことを優先します。
進化の歴史で言えば、見知らぬ果実を食べて命を落とすより、昨日と同じものを食べ続ける方が安全だったからです。

現代でも同じです。会議で新しい提案が出たとき、つい「いや、それはちょっと…」と反射的に言ってしまう。

これは怠け心ではなく、脳の防衛本能です。自分の考えを変えることは、ある意味で「自分のこれまでを否定する」行為だから。

だからこそ強く抵抗してしまうのです。

「自分が間違っていた」と認める痛み

心理学には「認知的不協和」という言葉があります。自分の信じてきたものと矛盾する情報が出てくると、ものすごい不快感が生まれる。

それを避けるために、人は「自分に都合のいい情報だけ集める」という行動を取ります。