>>821
SWIFTはもう「古い金融インフラ」ではない

SWIFTを「昔ながらの銀行間送金ネットワークだから古い」と考えている人がいるが、それは現在のSWIFTを正しく見ていない。

SWIFTはすでにクラウド化を進めており、Microsoft Azureをはじめとする大手クラウド環境を活用できるようになっている。既存の金融機関向けシステムをクラウド上で運用し、監視、認証、API連携なども現代的なクラウド技術へ移行している。

しかし、本当に重要なのは、SWIFTが単に「古いシステムをクラウドに移した」だけではないことだ。

SWIFTは現在、既存の国際金融ネットワークを土台にしながら、クラウド、API、ISO 20022、AI、耐量子暗号、そしてブロックチェーンやトークン化まで取り込もうとしている。

つまり、SWIFTの進化は、

従来の金融メッセージング

クラウド化・API化・ISO 20022化

24時間365日の金融インフラ

トークン化預金・ステーブルコイン・共有台帳

パブリックチェーンとの相互運用

という方向に進んでいる。

ここが非常に重要だ。

SWIFTは既存の巨大な金融ネットワークを捨てて、新しいブロックチェーンに置き換えようとしているわけではない。すでに世界中の銀行が接続している圧倒的なネットワークを維持したまま、その上に最新技術を追加していくという戦略を取っている。

そして、その延長線上に現在進められているEVM互換の共有台帳や、トークン化資産、パブリックチェーンとの接続がある。

「SWIFTは古い、だからブロックチェーン企業が全部置き換える」という単純な話ではない。

むしろ現実には、世界最大級の既存金融ネットワークであるSWIFT自身が、クラウド化とブロックチェーン技術を吸収しながら進化している。

これこそが、今の金融インフラで実際に起きていることなのである。