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口だけ番長でもない。もう「いつかEthereumやEVMが金融インフラに採用されるかもしれない」という未来予想の段階ではない。

SWIFTはすでに、ブロックチェーン型の共有台帳を、実際の金融機関で使えるかどうかを確認するための試験的な実用システム(MVP=最低限の機能を備えた実用版)として構築する段階に進んでいる。さらに現在は、17行がトークン化預金を利用した国際送金の実際の利用開始に向けて準備を進めている。

これまでのような「技術的にできるかどうかを確認するための概念実証や、プレゼン資料の中だけの話ではない。実際に金融インフラとして動かすためのシステムを作り、銀行が利用する段階へ進んでいるということだ。

もちろん、これは「SWIFTがEthereumメインネット上ですべての決済を行う」という意味ではない。しかし重要なのは、世界最大級の金融メッセージング・ネットワークであるSWIFTが、次世代のデジタル金融基盤を構築するにあたり、独自仕様のブロックチェーンを一から作るのではなく、EVMと互換性を持つ技術基盤を選んでいるということだ。

EVM互換であれば、Solidity、既存の開発ツール、スマートコントラクト、監査技術、そして開発者コミュニティなど、Ethereum圏で長年蓄積されてきた巨大な技術資産を活用できる。金融機関がそれぞれ独自の仕様を作って孤立するよりも、共通の技術標準に接続していくほうが圧倒的に合理的だ。

これは「Ethereumだけがすべてを支配する」という単純な話ではない。むしろ、銀行や企業がそれぞれ異なるシステムや台帳を使いながらも、最終的にはEVMという共通言語を通じて相互接続できる世界が、現実の金融インフラとして形になり始めているということだ。

だからEthereumやEVMの将来性を語る側は、口だけで夢を語っているわけではない。SWIFT自身がEVM互換の共有台帳を実際に構築し、単なる技術実験を超えて、銀行が実際に利用するための段階へ進み始めている。

「いつかEVMが金融インフラに採用されるかもしれない」ではない。

もう実用化に向けて動き始めている。