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LINKというトークンそのものは、期待されるほどの価格上昇を見せていない。その理由は、投資的な視点から見れば明確である。まず、Chainlinkの提供するサービス(価格フィード、ランダム性、CCIP等)に対して支払われるLINKは、確かにユースケースがあるものの、供給量が多く、価格上昇に十分な買い圧力が形成されにくい構造にある。加えて、Chainlinkはミドルウェアとして設計されているため、エコシステム全体の「中心的な価値捕捉装置」にはなりにくく、価値の最終的な集約先は、接続されているL1チェーンのネイティブトークン(例えばETHやSOL)である。

特に、ブリッジやオラクル、ステーキングなどのインフラ的機能から生まれる経済的利益の多くは、ガス代や手数料という形でL1の通貨に集まる。たとえば、Chainlinkが提供する価格フィードを利用したDeFi取引の取引量が膨大であっても、その取引が発生するのはEthereumであり、ETHが燃焼され、ETHに手数料が支払われる。つまり、Chainlinkがいかに不可欠であったとしても、最終的に価値を吸収するのはEthereumやSolanaといったL1である。

このように考えると、Chainlinkの存在が拡大すればするほど、その恩恵を最大限に享受するのは、接続先であるL1のネイティブトークンの保有者であるという現実が浮き彫りになる。LINKトークンに投資することは、インフラの一部にベットすることではあるが、価値の流入先を考慮すれば、より合理的な投資先はETHやSOLといった基盤レイヤーのトークンである。Chainlinkの技術がどれほど広く使われようとも、その成功が直結するのは“接続先の繁栄”であり、そこに価値が蓄積されていく構造は変わらない。

よって、Web3インフラの将来性に確信があるのであれば、Chainlinkの技術的発展を注視しつつ、それが直接つながるL1に投資する方が、はるかに高い資本効率を持つ戦略と言える。Chainlinkは価値の通り道であり、価値の到達点にこそ、投資の焦点を当てるべきなのだ。