【シンガポール発 - 2029年4月16日】 - 主要なスマートコントラクトプラットフォームであるイーサリアムのネイティブトークン、イーサ(ETH)の価格は、昨日からの続伸基調を受け、本日アジア時間午前の取引で初めて1万5,000ドルの心理的節目を突破した。これは過去最高値の更新となり、市場では活況が続いている。ビットコイン(BTC)が昨日一時22万ドルを超えるなど暗号資産市場全体が強気な地合いの中、イーサリアム独自の要因も価格上昇を強く後押ししている形だ。

イーサリアム価格の上昇要因は複合的だ。まず、ビットコイン価格の上昇が市場全体のセンチメントを押し上げていることに加え、昨年後半に複数の国・地域で承認されたイーサリアム現物型ETFへの継続的な資金流入が観測されている。大手資産運用会社が提供するETH ETFの運用資産総額は合計で800億ドルを超え、機関投資家によるイーサリアムへのアクセスが格段に向上したことが大きい。

さらに、イーサリアムエコシステムの継続的な成長が価格を支えている。数年前から本格化したレイヤー2スケーリングソリューション(Arbitrum, Optimism, zkRollupsなど)の普及により、ネットワークの混雑と高額なガス代(取引手数料)の問題は大幅に緩和された。これにより、分散型金融(DeFi)、NFT(非代替性トークン)市場、ブロックチェーンゲーム(GameFi)、分散型自律組織(DAO)といった多様なアプリケーションが、より多くのユーザーを獲得し、トランザクション量が堅調に推移している。特に、トークン化された現実資産(RWA: Real World Assets)を扱うDeFiプロトコルの成長は目覚ましく、イーサリアム上でロックされている総価値(TVL)は過去最高水準に達している。