イーサリアムの取引性能が間もなく100倍に ヴィタリックがロールアップに期待感

イーサリアムの取引処理性能が間もなく100倍に増えるー。イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏がそんな見方を示している。
分散型アプリやDeFi(分散型金融)を動作させるために必要なガス代(手数料)が高騰する中、イーサリアムはシャーディング技術等を活用するETH2.0
の開発に取り組む。

中期的な解決策として注目されるのがスタートアップのオプティミズムが取り組んできた「Optimistic Rollup(オプティミスティック・ロールアップ)」
だ。ブロックチェーンの外にもう一層のレイヤーを敷いて取引処理を効率化するいわゆるレイヤー2技術だ。

ヴィタリックはオプティミズムがEthereum Virtual Machine(EVM)に完全対応したロールアップを「1カ月ほどで立ち上げる」と予測し「ロールアップ
が実装されるのはもうすぐだ。ロールアップ以上のスケーリング(性能拡張)が必要になる頃には、シャーディング技術の準備はもうとっくにできている
はず」とコメントしている。

「シャーディングの実装がなくてもロールアップがあれば100倍のスケーリングが可能だ。取引の複雑さにもよるが、1秒間に1000〜4000件のトランザク
ションを処理できるようになるだろう」。(同氏)

オプティミズムのロールアップにはガス代高騰問題に悩むDeFiの業界リーダーたちが熱い眼差しを向ける。有名な分散型金融プロジェクトであるAave
(アーヴェ)とSynthetix(シンセティックス)が同ロールアップを取り入れるほか、分散型取引所Uniswapも次のv3アップデートで採用するのではと
予想されている。

ロールアップ自体はオプティミズムが開発する以前から存在している。ヴィタリックによると「LoopringやzkSyncのようなアセット間の単純なトランザ
クションを処理するだけのよりシンプルなロールアップも実際にあった。これらのロールアップはすでに1年ほど前から安定して稼働しており、ロール
アップは理論ではなくイーサリアムのスケーラビリティの一部として実用化されている」と指摘している。