世界3大投資家の1人とされるジム・ロジャーズが、全ての仮想通貨(暗号資産)は価値がなくなり、世の中から消えるとの見解を示した。朝日新聞シンガポールの取材で判明。

価格変動が大きく適正な価格が分からず、仮想通貨を購入することは投資ではなくてギャンブルであると主張。また政府は自分たちで管理できないものを認めないため、違法にしてでも排除するようになると語っている。

それでもロジャーズは、これから人間が使うお金はコンピューターの中だけに存在するようになることは確かだと説明。すでに電子マネーが広く普及している中国を例に挙げ、その動きは世界に拡大していくと予想している。

そして、その電子マネーが普及すると考える根拠もまた政府だ。誰がどこで何にどのくらいお金を使ったかが追跡しやすく、電子マネーは政府が国民を管理しやすくなると指摘。また現金に比べて、発行コストが安いことも理由に挙げている。

昔は好きなものをお金として利用できる時代もあったが、1930年代半ばの英国では、イングランド銀行が発行するお金以外は認めないとされ、ルールを守らない者は罰せられるようになった。

ロジャーズは、「仮想通貨を開発している人々が持っていなくて、政府が常に持っているものは『銃』だ」と主張。つまり仮想通貨がいずれなくなると考える根拠は、権力が持つ「武力」という裏付けがないからだと語っている。

仮想通貨を開発する人々が政府よりも頭が良いことは認めるが、今後仮想通貨がギャンブルの対象ではなく、本物の通貨として利用できるようになっても、自分たちで管理できなくなるため、政府が排除に動くだろうと述べている。