ウォール街去るトレーダー、ポケットに仮想通貨いっぱい詰めて新天地
Alastair Marsh
2018年6月4日 7:18 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-06-03/P9N8HY6JIJUU01
企業で「これ以上働くことに意味がなくなった」とアーマド氏
仮想通貨について管理職と若手の間に隔たり−若手流出につながる

仮想通貨とそれを支える技術が金融システムのあり方を変えるものなのかどうかはまだ分からないが、
ウォール街の優秀な若者の進む道を変える力があることは確かだ。
  エードリアン・シンリ・チャン氏(29)はドイツ銀行のニューヨークオフィスで順調に出世の階段を上っ
てたが、ある時、仮想通貨ビットコインに出会った。自分の時間を使ってビットコインを取引し十分な
利益を蓄えた同氏は今年3月、ドイツ銀を辞めた。同月にディレクターに昇進していたと、事情に詳
しい関係者が述べた。
  ゴールドマン・サックス・グループでは、ジョナサン・チーズマン(36)、ジャスティン・サスロー(28)両氏
を含む少なくとも3人のフロントオフィス従業員が今年、個人としての仮想通貨取引で利益を上げた後、
退社した。事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにした。ブラックロックのロンドンオフィスで働い
ていたアシム・アーマド氏も仮想通貨イーサに投資して貯金を増やし同社を離れた。
  アーマド氏は「ブラックロックでこれ以上働くことに意味がなくなっていた」と振り返る。 「私のポートフ
ォリオの1日のボラティリティーは私の年俸よりも高かった。投資に何回か成功すれば、年俸と同じ額を
稼ぎ、さらにボーナスも稼げた」という。