問題はその先だ。ビットコインを筆頭に仮想通貨が軒並み下げた日本時間の22日夕刻以降、
海外の取引所で、ある異変が起きた。顧客がビットコインの
出金をしようとしても応じてもらえなかったほか、
持ち高整理の売り注文を出すと極めて不利なレートで値決めをし、
強制ロスカットに近い扱いをされたという。
強制ロスカットなら当然、戻ってくるお金はない。
リップルなど他の仮想通貨の持ち高を決済し損失穴埋めに充当するよう求められた顧客もいたようだ。



投資情報会社アメジスト香港の最高経営責任者(CEO)で仮想通貨の事情にも詳しい笹子善充氏は
「取引所が相場の上昇時にコインを手当てしてこなかったのだろう。リスクヘッジをせずに失敗する典型だ」と指摘する。

 取引所は顧客の買い注文を受けると自動的に売り持ち高が発生する。価格上昇が続くとみれば早めに市場に買い注文を入れ、
コインを確保しておく。ところが相場の上昇ペースがあまりにも速く、買いそびれているうちに売り持ち高はかなりの損失を抱え、
そのまま放置してしまったらしい。


 相場が下がれば売り持ち自体の負担は減るが、コインが手元にないので顧客の出金要請には応じられない。22日はこの取引所以外にも似たような話がいくつも聞こえてきた。資産保全などに対する法整備が進んでいないため、投資家は泣き寝入りせざるを得ない。