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国産へのこだわり

半導体職人の朝は早い。

晴天の日に珪砂の産地で有名だった伽藍岳へ赴き、良質の硅石を採取する。集めた硅石を選別し不純物を取り除き、
代々伝わる骨董品のアーク炉を黒部ダムの電力で溶かし金属シリコンに還元
伝統海塩「海の精」の職人が作り上げた塩を電気分解し塩素と反応させ四塩化ケイ素にして蒸留

半導体純度の金属ケイ素を炉に入れて溶かす。頃合いを見て職人は種棒を入れ、水車の動力で炉を回しながら何日間も掛けながらゆっくり、ゆっくりと引き上げる。
「こうすると、50cm径の石英ルツボから、40cm径以上の高品質なシリコンインゴットの単結晶が作製できるんですよ」
職人は巨大なインゴットを和泉製鋸で薄くスライスし一枚一枚丁寧に磨いていく。たくさんの水を使うため、水質にもこだわっている。
わざわざ南アルプス製の純粋装置を取り寄せているそうだ。
「良い作品ができるといいですね」直径40cmもの巨大なウェハは半導体の大事な素材。職人達のこだわりの理由がわかったような気がした。

以下略