鈴木:緻密な役作りというよりは、闘っているときの息遣いを、ひたすら自分の中にストックするという作業を徹底しました。いろんな格闘技の試合を見て、選手たちの息遣いを盗むんです。ボクシングならこう、乱打戦ならこういう風に、痛いとき、骨が折れたときにはこういう声を上げるんだな、気絶したときは……という風に、何パターンもためこんでいく。あとは、岸監督たちと合同でジムに行く機会があって、そこでこの作品を担当している編集者の小林さんに、キックしてもらってそれを受けたりとか……。

――キックを受け止めたんですか!?

鈴木:あれはすごく参考になりました。原作を読んでいる方はご存知かと思いますが、小林さんは漫画の編集者でありながら格闘技もプロ並みという方で、実際に漫画を作るときに、サンドロビッチ・ヤバ子先生と組み手をして動きを決めていってるんですよね。そんな人に7割の力とはいえ蹴られたんですから……。