宙飛ぶバイオリン #50 JUN

高校・音楽室
助っ人として練習に参加した吉田とテセラは、バンド部にボーカルがいないことに気づく。

テセラ「前から気になってたんだが、ボーカルはいないのか?」
吉田「そういえば……ここってインストゥルメンタル・バンドなの?」
ハゲ「いや、一応いたんだけどな」
槍杉「もう辞めたようなもんだろ」
吉田「誰?」
ハゲ「ジュンって女子。確か一年四組。苗字は……なんだっけ。毎回忘れる」
槍杉「斎之宮(いつきのみや)。つーか、あいつまだ辞めてねえぞ」
ハゲ「え、そうなの? でも2回くらい来て、それっきりだろ。ギターめちゃくちゃ上手かったのになあ。なんかオーラあったし。お前がナンパしたせいで、来なくなったんじゃねえの?」
槍杉「かもな。ま、声かけたら『純真な人間にしか興味ない』ってフラれたけど。清純っつーか、ありゃ潔癖だな」
テセラ「上手いのか! 聴いてみたいぞ!」
槍杉「ジュンの兄貴と俺の兄貴が、同じ大学なんだよ。今は大学生の兄貴とその友達とバンド組んで、クラブにも出てるらしいぜ」

槍杉がスマートフォンに表示されたライブ告知を見せる。

UNSTAINED
LIVE AT CLUB ECHO

槍杉「今度、みんなで野次馬しに行くか?」

テセラ「うおー! 行こう!」