彼女が本当にずっと言っていたのは、「私はしたことに対する対価を支払ってもらっただけだ」ということです。最後の最後までそう言っていました。だから、絶対に謝らない、と。

 ただ、彼女の「悪いことをした、罪を犯した」という認識は、「法律を犯したから」「法律でダメだと言われたことをやってしまった。詐欺は悪いことだから、それをしてしまったから私は悪い」という基準なんです。

 被害者に対してどう思っているかを聞いても、「分からない」と答える。つまり、自分が実際に何をしたのか、本当の意味での“罪”が分かっていないし、突き詰めれば自分は悪くないと思っているのではないか、そう感じます。


 はじめは平気そうに見えたのですが、獄中日記の内容がどんどん変わっていきました。母親のことを突然非難し始めたり、ほかの関係者を糾弾し始めたりして、「自分だけがこんな辛い思いをしているのはなぜ」という印象を受けました。

 一審の判決が出て、8年6か月も外に出られないという現実が本当に実感されたから、“恨み”が全部出てきたのだろうと思いました。そこでやっとリアルを感じたのかな、と。




四人の主人公の、異常な罪悪感のなさ、社会性の欠如はある意味リアルではある
だから結末は刑務所しかないと思うんだけどな
シャバにいたら絶対に更生しない