「暁の犬」は漫画化に際して、原作の鳥羽亮「必殺剣二胴」から結末など色々と改変されていたんだな。
原作(PHP研究所版)では主人公は宿敵を倒すも、左脚の付け根を骨に届くまで深くえぐられ、
止血したとはいえ袴を血でびっしょりと濡らし、脳裏にヒロインを思い浮かべながら、
わずかな星明りを頼りに闇の中を帰路につく場面で終わっている。
太ももの付け根は急所の一つだし、主人公が生還できた可能性はかなり低い。
父の死という闇を抜けて剣客としての未来が開けたという感じの、漫画版の結末とは大違い。
原作者は了承しているだろうし、もしかしたら原作も祥伝社文庫版ではまた違うのかもしれないけど。
個人的には、二胴の使い手を倒すために自らを無情な斬殺者と化した主人公には、
原作の結末の方が似合っていると思う。