原作ガロウ編のダメさ。
例えばザ・ボーイズの始まりは、恋人が握っていた手を残して目の前で粉々になって
消滅するというトラウマ事件から始まる。
ヒーローのリーダーである完璧超人で最高にクズなスーパーマンが
家に帰ると赤ちゃんプレイしてたり、
悪行を暴かれて全てを失ったあと全裸でビルの上で絶叫しながら全力で
オナニー始めたり・・・容赦のない強烈な風刺とユーモアがある。

比較すると、ガロウの子供時代のいじめられた話から始まる幼稚なダークヒーローごっこ。
パワーアップしてからの特に意味のないヒーローイジメ・・・・。
ガロウがここまで理想を追求する説得力もなければ、爽快感もない。
ゾンビマンが何したって言うんだよ。

ならば村田版でそこを補完してガロウの過去を壮絶ないじめに変更したり、
ヒーローたちの悪行と隠蔽を緻密に描いて、社会問題としてリアリティを持たせることが正解か?
そんなわけないよな。
ワンパンマンっていうのは、アメコミ的な正義と責任のテーマとはまったく反対の、爽快なワンパン劇画であるべきだろう。

神という超越者が介入したサイタマにどれほど迫れるかの最強バトル路線は、
作品の方向として圧倒的に正しいだろう。

サイコスがラスボス感あるパワーアップしたときは、
ガロウとの決着はオマケ要素にすることで、この原作の不備を打ち消す気なのかと思ったが、
サイコス戦を超えるバトルで決着する決心をしたのなら、見ものだ。
壁は高いが、楽しみである。