なんか、
「地動説は実際には迫害されてないからこの漫画は史実とは違う世界」
「最後無理やり史実に合わせて、小さい一地方の小さい人間関係の話になってしまった」
「よその地域で研究してれば無事だったのに間抜けな話」
という評価になってるけど、違うんじゃないかと思えてきた。

「地動説は迫害されなかった」というのはコペルニクス以降の話。
コペルニクスより前には、地動説が迫害された話は無いが、「地動説が迫害されなかった話も無い。」
なぜなら、アリスタルコスの後、「地動説そのものが無かった」から。


ある時、地動説が生まれた。
それに対して、ある必然的な事情で迫害が行われた。(C教全体の意思ではないため、のちのコペルニクスの場合と矛盾しない。)
そして、地動説関係者が全員死に、迫害実動者(司教とノヴァク)も死に、迫害の記録も(アントニに)抹消されて、全てが無かったことになった。
だが地動説のアイデアはコペルニクスに繋がった…。


アリスタルコスとコペルニクスの間にヨーロッパには地動説は無かったことになっている。迫害されたことは無いが「迫害されていなかった」ということも無い。
地動説がたびたび現れていて、成果は上がらずとも他所では迫害もなく平和に研究できていたのなら、確かにラファウたちは間抜けに見える。が、そのような事例は無かった。

もしラファウたちが地動説を得たことと、同時に迫害を受けたことが、表裏一体の必然のことだったら?
C教規模のでかい話ではなくても、コペルニクス前史の面白い物語として十分成立しているのではないか?