ガロウが憧れたのは「誰かの為に戦える者」であって、厳密には正義とか悪とかではない。
一般に、誰かの為に戦う存在として連想されるのは「ヒーロー」であり、その性質を指す言葉は「正義」である。
が、ガロウは「ヒーロー役のたっちゃんと周囲の人々」から「理不尽に正義を執行された」上に、「ヒーロー"役"ではない本物のヒーローが自分を助けに現れてくれる事もなかった」ことで、『ヒーローと呼ばれる者は正義の力で弱者を理不尽に排除しようとするし、本物のヒーローも今まさに排除されようとしている弱者を助けに来てくれない』という認識になった。
そして、『弱者を理不尽に排除しようとしたり、それを止めようともしないのが"正義のヒーロー"ならば、弱者を守る為に正義と戦う存在は"悪の怪人"である』という発想から、自身の目指す先に「悪」や「怪人」と名付けた。
しかし内容はつまり弱者を救いたいというものなので、これを一般の言葉に置き換えると「ヒーロー」になる。
なお、ガロウの認識として「ヒーローは弱者を救わない、救えない」という、強い固定観念のようなものがあった可能性がある。その場合、「自身がヒーローになったとしても、ヒーローである限りは弱者を救えないだろう」といったような思考もあっただろう。
よって、ガロウは本当はヒーロー(弱者を救う存在)になりたかった。しかし、ヒーロー(正義の象徴)として弱者を救える自信がなかった(数多いる既存のヒーローが誰も弱者を完全には救えていないのだから自分にも無理だ、と思った)から、妥協して怪人を目指した。怪人の役割は単純で、ヒーロー倒すことだけだから(既存の正義を蹴散らせば自分が新たな悪に成れる、悪に成れば恐怖で救える……というのが、ガロウにとって最も容易に想像できた救済のシナリオだったから)
という解釈でいるな。