すべての使徒が倒れ、ひとりグリフィスが待つ王都ファルコニアにガッツは単身辿り着く。
「ひとりか、ガッツ。」
「てめえこそひとりじゃねえか、グリフィス。」
奪われた仲間の仇をとるための旅で、いつしかガッツのまわりには新しい仲間が募っていた。
贄を捧げて得たしもべは今はなく、グリフィスは孤独だった。
「グリフィスを止めてやって欲しいんだ・・・」
「グリフィスを救えるのはお前しかいない。」
キャスカは出立前にこう言った。
「いくぜ・・・グリフィスっ!」
激しいフェムトとの死闘でついにドラゴン殺しが折れる。折れた剣でガッツは最後の一撃をフェムトに突きたてる。(すまねえな・・いままで。おかげで助かったぜ・・・)
フェムトの姿から戻った虫の息のグリフィス。
それはかつて友であったときのグリフィスのように見えた。
「俺は・・お前たちを犠牲にして・・俺が夢みた王国を手に入れた・・・。でも、お前が手に入れたものに比べれば・・ちっぽけなものだった・・」
「ガッツ、キャスカ、みんな・・・すまなかった・・」
「グリフィス・・・てめえがしたことは絶対に許さねえ。絶対にだ。でもよ、おまえが昔見てた夢はそんなに悪いもんじゃなかったぜ・・・」
「そうか・・・」
最後に微かに笑って息絶えるグリフィス
(安らかに眠れ。グリフィス)
(因果の律はまた繰り返す。それまで息災であれ足搔くものよ・・)
かすかに脳に響くボイドの声を聞きながらガッツはつぶやいた。
(帰るか、あいつらのとこへ)
いつしか夜が明け、朝日がのぼりはじめている。
それは終わらない夜の終わりを、指し示しているように思えた。

ベルセルク 完

線の文字化けヤバくてすみませんでした・・・