〆切を意識しすぎると、いつか無意識に「流してしまう」
森先生のような、とにかく描き込み量が多い漫画家さんの場合、〆切とクオリティの兼ね合いはとくに重要なポイントだと思います。

大場 「月刊コミックビーム」や「ハルタ」、「青騎士」もそうなんですが、「原稿を落としたら(注2)、即さようなら」っていうルールがあるんです。
これは「コミックビーム」時代に(元編集長の)奥村勝彦さんが作ったルールなんですけど、いまだに続いています。
※注2:原稿が〆切に間に合わず掲載されないこと。
それはかなり厳しいルールですね。
大場 ただ、そうは言いながらも、漫画家が本当に原稿を落とした際、奥村さんは「しゃあないやろ」のひと言で片付けたんですよ。
「いやいや、これはルールでしょ」と思って、そのときはさんざんケンカしました(笑)。

それでも(漫画編集者を)20年やってきて思うのは、〆切を守ることが必ずしもいちばん大切なことではないということです。
「〆切が絶対」のルールとは矛盾していますね。
大場 〆切を守ることは大事ですよ。しかしそのうえでどんな状況になろうとも、漫画家は自分が満足できるクオリティまで原稿を高めることを第一に考えるべきなんです。
森 わかります。商業誌ですから載らないと本当に何にもならないので、そのためには妥協せざるを得ないこともあるんですけど、
それでもギリギリまでもがき続けるし、最後の1秒まで描き込みを続ける姿勢は失ってはいけないと思います。
大場 編集者が言う「とにかく〆切を守れ!」を真に受けてしまうと、いつか無意識に「流してしまう」瞬間が訪れると思うんです。
そうなったらもう危険信号で、あとは落ちていくだけのような気がするんですよね。
森 時間と質の話をし出すと、きっと終わらないですよ(笑)。漫画家や編集者以外の要因が絡むケースもありますし、
そう単純な話ではなかったりもしますから。根っこはもっと複雑なような気もします。
大場 だから奥村さんの「しゃあないやろ」にはいろいろな思いが込められていたんだなと今は思いますね。

これ読んで納期破り肯定だと思ってるなら本当に読解力が足らない


>>44
そんなガチガチに納期厳守な世界だいぶ限られるぞ
世間知らずか