ウラケンとベルセルクにまつわる話をいろいろ漁って偲んでる

http://www.moae.jp/comic/howtobeamangaartist/18

??漫画もそうなのでしょうか。パッと見て成功する子かどうかがわかりますか?

森川 わかる。それはわかる。申し訳ないけど、ぴょっと線を引いただけでわか
るんですよ。僕が19歳で初めて週刊連載をした時に、同じくらいの年代の人をア
シスタントにお願いしますって頼んでおいたら、18歳の、日芸(日本大学芸術学
部)の学生が来たの。僕が描いた見本を渡して描いてもらったら、明らかに僕よ
りうまくて。なんじゃこら! と。それが、三浦建太郎だったの。

??『ベルセルク』の!

森川 うん。もうね、すぐ違うなってわかるよ。あと、『一歩』の助っ人で来て
くれた子に、観客席にいる人たちを描いてもらったことがあって。普通はハンコ
で押したように、どのコマも同じような感じで描くんだけど、その子は一歩が
バーンって叩くと、観客の顔もその方向に向くの。一歩が打たれたら、観客もウ
ッていう顔になっているところを描く。この子はもう、ここにいてアシスタント
をしていたらダメだと思って、すぐその日の分のお金を渡して「帰りなさい」っ
て言った。自分の漫画を描きなさい、って。それが曽田正人(代表作『昴』な
ど)だった。

??えーーっ!

森川 のちの三浦建太郎と曽田正人(笑)。三浦くんにも同じように言って帰っ
てもらったんだけど、「少しお話ししたい」って言うから、「こっちのほうが話
したいよ!」って思ってね。大学帰りでスケッチブックを持っていたから見せて
もらったら『ベルセルク』の前身になるような絵が描いてあってさ。「いつか力
をつけたら、これを描こうと思ってるんです」って。それから15年くらいして
『ベルセルク』が始まるわけ。すげえなこいつ!って思った。申し訳ないけど、
センスのあるやつは一発でわかるんだよ。