結局は鳥嶋の目が正しかったってことだよなー
連載前の時点ですでに構成の悪さとか話をまとめる力の無さを見抜いていた

──会議の時間がいちばん長かった漫画は?

鳥嶋氏: やっぱり『ONE PIECE』じゃないの。『ONE PIECE』は2時間かかったから。
なぜ連載会議の際に、3話までのネームを用意するかというと、基本が10週だから、3話までで1/3のストーリーを展開するわけでしょ。
そうすると、主人公は誰でどういう話なのかっていうのを、その3話の間に見せてほしいの。
 それが見せられない漫画は、構成が悪いということ。それで言うと『ONE PIECE』は、構成が悪かったんですよ。

矢作氏: ええ。いま考えたら、なぜ通らなかったのか分かるんです。というのも、そのネームの話は主人公が成長したり、物語が先に進む話ではなかった。
漫画において、主人公って絶対に、少しずつでもいいから前に進まないといけないんです。たとえば主人公を出さない回があってもいいんですけど、
その代わり、主人公が何かやっているぞというのは読者に常に意識させておく。

矢作氏: その視点で考えると、あのときのネームって、話は確かに面白いんだけど、主人公が先に進んでいなかった。だから通らなかったんだなと。そうね、今そのことを考えたら、分かるんです。でも、あのときは、こんな面白いもの、なんで連載を始めないんだろう?
余裕あるなぁ、みたいな感じで見てましたね(笑)。

鳥嶋氏: 余裕なかったよ。編集長だったけど(笑)。
矢作氏:でも『ONE PIECE』の場合は、あの2話目だと主人公がまったく先に進まないんですよ。救われた男の話だけなんですよ。それは今ならすごく分かります。

鳥嶋氏: 連載会議で『NARUTO−ナルト−』について議論したのは、たぶん5分ぐらい。『ワンピース』は2時間。この差だよね。

矢作氏: 『HUNTER×HUNTER』も5分ぐらい。5分もかからなかったですね。

https://news.denfaminicogamer.jp/interview/191227f/2