谷口君、甲子園への道�@ 
運命の歯車が動き始めたの巻

(谷口自宅玄関で靴を履いている)
谷口:母ちゃん。夜は晩メシはいいから。
かあちゃん:はいよ。行っておいで。
とうちゃん:珍しいな。タカが外食なんて。
かあちゃん:野球部の3年生と食事会だって。ご苦労さん会みたいなものなのかね?
とうちゃん:どこかまだ元気が無な。やっぱり甲子園に行けないショックは大きいか。

(ご苦労さん会の中華食堂にて)
倉橋:みんなご苦労さん。後日、部での正式な引退式はあるが、今日は3年の部員で慰労の意味で食事会をしようと思ったわけだ。まあ、楽しくやろうぜ。

3年生部員が,進路予定や野球部の思い出を語り始める。しかし、やはり、先日までの甲子園の甲子園予選の話題が中心となった。
戸室(たしか3年でいいよね):言っても仕方のないことだけど、甲子園までもう少しだったのに。東京からの代表が今年から2校だったら、ウチにもチャンスがあったかも。1年遅かった。
谷口:まあね。でも、勝負は負けてしまえばそれまでさ。仕方がないよ。
戸室:それは、まあそうなんだけどさ。
倉橋:(会話に参加しつつも店に置いてある新聞を見ながら)「そういえば、これ知ってるか?」と言いながら、新聞記事を指さす。
戸室:ああこれね。昨日ニュースで見た。Y県の大内高校の部員が集団喫煙で甲子園を辞退したってやつだろ。
倉橋:負けて甲子園に行けないのも辛いが、甲子園行きが決定していて行けなくなるのも辛そうだな。
戸室:間違ってウチに代理出場の依頼が来ないかなー。
鈴木(たしか3年でいいよね):ムリムリ。それはムリ。Y県の準優勝校で決きまりでしょ。
戸室:そりゃそうだよね。
(戸室と鈴木、二人で大笑い)