それから14年後、韋固は役人として出世し、長官から縁談の話を持ち出される
。長官の娘は17歳の美しい女性であり、性格も良かったので韋固は非常に喜び彼女を妻として迎えた。しかし気になるところがあった。彼女は常に、入浴時でさえも眉間に造花の髪飾りをつけているのである。韋固は一年間は黙っていたがこらえきれなくなり、ある日強引に髪飾りをはずした。

事情を聞いてみると、彼女は長官の実の娘ではなく、幼い頃に両親をなくし乳母だった女性に育ててもらったという。そしてその時、暴漢に襲われ眉間に怪我をしていた、と。髪飾りはそれを隠すためだった。韋固は14年前に月下で出会った老人とのやりとりを思い出した。
「その陳(のお婆さん)は眇(やぶにらみ)であったか」と韋固は聞いた。

妻は「どうしてそれを知っているのですか」と返した。韋固は暴漢を差し向けたのは自分であると告げた。彼女は「数奇なことです。これは運命です」とこれを受け入れ、二人は生涯とても強く敬い合ったという。


酷い話のような気が…